中国「パクリ工芸品」、エジプト「伝統手工業」を危機に・・・現地で自国産業の保護提起＝中国

　中国メディア・環球網は２０日、中国製の「パクリ工芸品」によって自国産業が脅威にさらされているとして、中国製品の流入防止を呼びかけるエジプトメディアの報道を伝えた。 　記事は、エジプトメディアが１７日、有名なハン・ハリーリ市場で、従来は現地の伝統工芸品やピラミッドの模型が人気を集めていたが、今は低廉な中国製のエジプト文物の模造品が観光客の目を引きつけていると伝えたことを紹介。 　現地メディアは、この状況に対して現地の手工業者の不満が非常に高まっているほか、エジプト政府も大量の「中国製パクリ品」が伝統手工業を消滅の危機に追いやっていると認識したとした。 　そして、政府の文化遺産当局に対して、文化財レプリカの販売管理を強化して、中国製品の流入を防ぐこと、高価な工芸品原料を輸入する現地人に補償を与えること、工場の新設や青年従事者の育成など手工芸の保護計画を制定することを要求した。また、工芸品の海外市場開拓も提起した。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：（Ｃ）Juan G. Aunion／１２３ＲＦ．ＣＯＭ）