中国政府はなぜ「Win8」買い入れを禁じたか・・・安全、コスト、作業効率の3点から背景探る=中国

中国メディア・騰訊網は20日、中国政府がこのほど「中央政府が買い入れするすべてのコンピューターに、(マイクロソフト社の)Windows 8のインストールを認めない」との通知を発表したことについて、その理由について考察した記事を掲載した。
記事は、中央政府機関である采購センターに問い合わせたところ「ノーコメント」とされたことを紹介したうえで、セキュリティ面、コスト節約、作業効率の3点から「Windows 8導入禁止」の背景を探った。
セキュリティ面では、2006年にリリースされたものの「マイクロソフトがコンピューターの制御権を握っている」として同国政府が採用を見送ったWindows Vistaと同じ枠組みであるという専門家の意見を紹介。さらに、「8」ではアンチウイルスソフトも同梱されており、常にコンピューターがチェックされているとした。
コスト面については、「8」が登場してから2年近くが経過するにもかかわらず、中国大陸ではなおも「8」のインストールディスクが発売されていないことを指摘。「8」を導入するために、搭載済みのハードウェアや機器を購入する必要があり、コストがかさむとした。
作業効率については、「8」がある程度の部分でタッチパネル向けに開発されていることに言及。タッチパネル画面を導入することが非現実的な政府機関においては従来のバージョンよりも作業効率が落ちることが懸念されたと推察した。
騰訊網はまた同日、中国政府の措置に対してマイクロソフト中国が「実に意外だ」とし、「7」の提供を続ける一方で、政府機関と協力して「8」の評価・審査の作業を進めていることを明らかにしたとも報じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C) Torian Dixon /123RF.COM)
中国メディア・騰訊網は20日、中国政府がこのほど「中央政府が買い入れするすべてのコンピューターに、(マイクロソフト社の)Windows 8のインストールを認めない」との通知を発表したことについて、その理由について考察した記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Torian Dixon /123RF.COM)
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2014-05-21 09:45