東京個別は反落も連続の2ケタ増益業績と増配をテコに下げ過ぎ訂正期待は根強い
東京個別指導学院 <4745> は、7円安の309円と反落して始まっている。同じ学習塾業態の進学会 <9760> が、前日20日に新聞の折り込みチラシで誇大広告、景品表示法違反に当たるとして消費者庁から措置命令を受けたことが波及して同社株にも目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ下値には、今2月期予想業績の連続2ケタ増益が市場コンセンサスをほぼクリアし、配当も増配することを手掛かりに、25日移動平均線から6%超もマイナスかい離しているのは下げ過ぎとして割り負け修正買いが根強く続いている。昨年12月に同業態のリソー教育 <4714> が、不適切な会計処理で株価が急落したときも、同社株が逆行高したことが連想されている。
■6月開校の3教室で5教室がオープンし今期計画を早期達成
同社の今2月期業績は、売り上げ157億7200万円(前期比10%増)、経常利益16億500万円(同25%増)、純利益9億1000万円(同23%増)と予想されて市場コンセンサスをほぼ達成し、配当も、8円(前期実績6円)と増配を予定している。この連続2ケタ増益は、新規教室の開校を前期と同水準の7教室と積極継続し、4月から通信教育と個別指導の連携による自学自習の新サービス「進研ゼミ個別サポート教室」を全教室で実施するとともに自習室も充実、継続実施のTVコマーシャル効果もオンして既存教室の生徒数が向上することなどが前提となっている。
とくに新規教室は、中期経営計画通りに7教室開校を計画し、今期期末教室数は215教室と中期計画がスタートした2012年2月期と比較して18教室の増加となる。6月には、このうち3教室が開校予定であり、今年3月開校の関西地区の2教室と合わせて5教室の早期開校になり、生徒数も、前期の2万663名から2万2800名、教室平均生徒数も同114名から118名とそれぞれ増加を見込んでいる。前期業績も、新規教室の開校効果や夏期講習会の好調推移などで昨年10月に上方修正し、この上方修正値を上ぶれて着地しており、今期業績の同様の展開期待につながっている。
■配当利回りは2.5%と割り負け25日線から6%超の下方かい離と下げ過ぎ
株価は、年初来安値240円から3月の3教室新規開校を手掛かりに同高値471円まで買い進まれて96%高し、今期業績の2ケタ続伸・増配予想も全般相場が波乱展開するなか利益確定売りが先行して、年初来上昇幅の3分の2押し水準まで調整した。PERは18倍台、配当利回りは2.5%と割り負け、25日線からも6%超のマイナスかい離と下げ過ぎも示唆しており、一段の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
東京個別指導学院<4745>(東1)は、7円安の309円と反落して始まっている。同じ学習塾業態の進学会<9760>(東1)が、前日20日に新聞の折り込みチラシで誇大広告・・・。
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2014-05-21 10:30