シグマクシスは重点クライアントとの取引が順調に拡大

  シグマクシス <6088> (東マ)は調整色の強い展開を続けている。前2014年3月期決算は、売上げこそ96億8000万円(前期比5.5%減)と、小幅減収になったが、営業利益は8億2800万円(同17.9%増)の大幅増益を確保した。ただ、従来の営業利益見通しの12億5900万円を下回ったため、市場では評価の動きは起きなかった。   前期の下振れについては、当初計画に織り込んでいたハードウェア及びソフトウェアライセンスを含むシステム構築案件が今期以降にずれ込んだことが要因。また、新たな事業への投資として、クラウドサービス用ソフトウェアの開発にコンサルタントを追加投入したことも減収の要因となった。実態的には、将来の成長に備えた出費を吸収して、なお増益を確保した同社の実力が見直されてしかるべきと言えそう。   実際、今2015年3月期も売上げ97億円(前期比2.7%減)、営業利益9億1000万円(同9.8%増)と、連続増益が見込まれるなど、業績は好調。同社が戦略として掲げる「クライアントとの協働拡大」で、ターゲットとして設定した重点クライアントに対し、積極的な提案活動を実施。ターゲット顧客との取引が大幅に伸びている。三菱商事 <8058> 系のシステム開発・運用会社のアイ・ティ・フロンティア社と、システムの開発工数・期間の削減を目指すセンターの設立などで協業。「市場対応力の強化」も進んでいる。   今期は年間配当について、年12円を実施すると公表したのは、会社側の先行きに対する自信を示すものと言えそう。当然株価にも反映される要素である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
シグマクシス<6088>(東マ)は調整色の強い展開を続けている。前2014年3月期決算は、売上げこそ96億8000万円(前期比5.5%減)と・・・。
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2014-05-21 10:30