トヨタやGM、リコールは「品質管理の証」・・・危険は未然に防がれる=中国

中国メディアの新浪専欄(新浪コラム)はこのほど、新浪財経で日本に関する報道の責任者を務める蔡成平氏の主張として、「トヨタが大規模なリコールを行うのはいつも事故が発生する前の段階」であり、それによって危険を未然に防いでいると論じるコラムを掲載した。
トヨタ自動車が2014年1月および2月、そして4月にリコール(無償回収・修理)を実施したことについて、韓国メディアは「トヨタの名誉が傷つけられた」などと伝えた。記事は、「韓国メディアのような簡単な読みでは、自動車のリコールについて正確に理解することは難しい」と反論した。
記事は、トヨタのほかGMなど世界の自動車産業をリードする企業のリコールが相次ぐ原因は「とても複雑」とする一方、自動車の部品や構造を共通化していることが、大規模リコールにつながる1つの原因だと主張。「規模の経済によってコストを圧縮し、自動車の性能を向上させると同時に販売価格の上昇を抑えることができるものの、部品に欠陥があると大規模リコールに発展してしまう」と論じた。
さらに、自動車メーカーは現在、高度な電子化や安全性能の向上のほか、省エネやエコなどといった新しい領域でのクルマづくりに挑戦していると指摘、技術の完成までには絶え間ない試行錯誤が必要だと主張した。
また蔡成平氏は、「よく観察してみると、トヨタが大規模なリコールを行うのは事故が発生する前の段階」と指摘、できるだけ早く能動的にリコールを行うことで、危険を未然に防いでいると高く評価した。続けて、「消費者の自動車のリコールに対する理解や認知が変わりつつあることを受け、トヨタやGMはリコールを顧客重視および厳しい品質管理の証として考えているのではないか」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Teerapong Thanadechopon/123RF.COM)
中国メディアの新浪専欄(新浪コラム)はこのほど、新浪財経で日本に関する報道の責任者を務める蔡成平氏の主張として、「トヨタが大規模なリコールを行うのはいつも事故が発生する前の段階」であり、それによって危険を未然に防いでいると論じるコラムを掲載した。(イメージ写真提供:(C) Teerapong Thanadechopon/123RF.COM)
japan,economic
2014-05-21 12:00