三菱電機、「大容量冷蔵庫は三菱」をアピールする新商品を6月投入

 三菱電機は2014年5月21日、三菱冷蔵庫の新商品「WXシリーズ」の発表会を東京・八重洲で開催した。新商品は業界最大容量の「705リットル」を実現した戦略的な商品で、冷蔵庫事業を含む同社のリビング・デジタルメディア事業本部の副事業本部長で常務執行役員の永友秀明氏(写真)は、「“大容量は三菱”という冷蔵庫のブランドイメージを強化し、大容量化が進む冷蔵庫業界をリードしていきたい」と、新商品への期待を語った。  6月27日に発売する三菱冷蔵庫「WXシリーズ」の第1弾「MR-WX71Y」は、「設置幅80cmで容量705L」を実現。三菱電機独自の「切れちゃう瞬冷凍」に加えて、凍らせずに保存するための新機能「氷点下ストッカー」を搭載した。  「氷点下ストッカー」は、「過冷却現象」といわれる「水が凍結点を過ぎても、まだ凍りはじめていない状態(水のまま)」を応用し、凍らせずに生肉や魚などを約3日間-1週間は鮮度を保たせる効果がある。凍らせないため、解凍時のドリップ流出も抑制しておいしさもキープできるという特徴もある。ダンパーサーモ(風量調節装置)をきめ細かに制御し、冷蔵室内の温度変化を抑止する特許技術などを開発・搭載している。  「従来は、まとめ買いした食品は“とりあえず冷凍”という考え方だったものを、これからは、2-4日間で使うものは冷蔵・チルド、1週間後に使うものは『氷点下ストッカー』、2-3週間後に使うものは『切れちゃう瞬冷凍』、1カ月以上先に使うものは冷凍といった、食材収納・保存の新しい習慣を提案したい」(新商品を製造する静岡製作所の所長、松本匡氏)という。  昨今の冷蔵庫需要には、LDKの間取りの一般化などによってキッチンの室温が高めになり鮮度保持、湿度除外、カビ防止のため、従来の常温保存から冷蔵保存へのシフトが鮮明で、まとめ買いをする家庭が増えていることによって、保存する食品の量も増加しているという、冷蔵庫のトレンドとしての大容量化に応える新商品にした。販売価格はオープン価格だが、店頭予想価格は42万円程度(税抜)。  また、設置幅68.5cmで605Lを実現した「MR-WX61Y」は8月下旬に発売を予定している。(取材・編集担当:徳永浩) 
三菱電機は2014年5月21日、三菱冷蔵庫の新商品「WXシリーズ」の発表会を東京・八重洲で開催した。(写真は三菱電機の冷蔵庫事業戦略について語る常務執行役員の永友秀明氏。サーチナ撮影)
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2014-05-21 19:00