ハイテク分野で、韓国が日本の地位を奪う?・・・「コアテクノロジーは日本優位」の識者見解=中国メディア

 中国メディアの国際商報はこのほど、韓国はサムスンなど国際ブランドの確立とイノベーションを通じて輸出を増やしていると指摘、電子機器や自動車などの「ハイテク分野」において、韓国が日本の地位に取って代わろうとしていると伝えた。  中国社会科学院世界経済政治研究所の陳虹研究員は国際商報の取材に対し、ソニーの競争力が近年、低下傾向にあると主張。日本の大手電機メーカーのうち、パナソニックは住宅および自動車関連事業によって業績を伸ばしていること、シャープはコスト削減によって経営効率を改善、液晶パネルの販売も回復傾向にあることなどを紹介する一方、「電子機器分野における巨頭であるソニーはあまり好調ではない」と伝えた。  ソニーは14日に2014年3月期連結決算を発表し、最終損益が1283億円の赤字になると発表した。記事は、スマートフォンやプレイステーション4の販売が伸びたものの、営業利益は前年度比88.3%減の265億円となったことを伝え、一方でサムスンの14年第1四半期の営業利益が82億ドル(約8320億円)に達したことを紹介した。  さらに陳虹研究員の言葉として、「日本の電子機器は競争力が低下しており、米アップルやサムスンなどの影響を受け、携帯電話をはじめとする電子製品の市場シェアも低下している」と報じた。さらに中国や韓国の技術力が急成長するにつれ、日本の海外マーケットにおけるシェアも縮小傾向にあり、特にローエンド市場ではその傾向が顕著だと伝えた。  一方で記事は、陳虹研究員とは別の観点についても伝えている。中国商務部研究院の徐長文主任研究員は、韓国メーカーの電子機器や自動車に使用されている部品のうち、核となる技術は日本が開発したものだと指摘、日本は「コアテクノロジーの分野においては今なお優位にある」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの国際商報はこのほど、韓国はサムスンなど国際ブランドの確立とイノベーションを通じて輸出を増やしていると指摘、電子機器や自動車などのハイテク分野において、韓国が日本の地位に取って代わろうとしていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
korea,japan,economic
2014-05-22 17:15