エストラストは下値固め完了、好業績を評価して出直りの流れ
新築分譲マンション開発・販売のエストラスト <3280> (東マ)の株価は下値固めが完了したようだ。足元では強基調へ転換する動きを強めている。今期(14年2月期)好業績を評価して出直りの流れだろう。1月9日予定の第3四半期累計(3月~11月)業績発表が接近して動意付く可能性もあるだろう。
山口県を地盤とする不動産デベロッパーである。一次取得ファミリー型の新築分譲マンション「オーヴィジョン」シリーズおよび新築戸建住宅の不動産分譲事業を主力として、ストック型ビジネスの不動産賃貸事業や「オーヴィジョン」マンション管理受託の不動産管理事業も展開している。
成長戦略として九州・山口エリアでのNO.1デベロッパーを目指し、福岡県および九州主要都市への進出加速、九州・山口エリアでのマンション年間供給500戸体制構築、山口県での戸建住宅年間供給100戸体制の構築、ストック型ビジネスとなる建物管理戸数の拡大を推進している。13年6月には第三者割当増資を実施して、ふくおかフィナンシャルグループ <8354> 傘下の福岡銀行との関係を強化した。
今期連結業績見通し(10月10日に増額)は、売上高が前期比18.5%増の103億円、営業利益が同11.8%増の10億10百万円、経常利益が同10.8%増の9億円、純利益が同14.3%増の5億40百万円としている。不動産分譲事業の契約進捗率が計画以上に高水準のため、引渡戸数が期初計画に対して上振れるようだ。増収効果で来期(15年2月期)プロジェクト先行費用などを吸収し、広告宣伝費など販売費圧縮も寄与する。不動産管理事業の建物管理戸数は前期末比8棟・375戸増加の38棟・1710戸となる見込みだ。なお1月9日に第3四半期累計の業績発表を予定している。
来期の新築分譲マンション引渡予定戸数448戸に対して、今期第2四半期累計(3月~8月)末時点で契約戸数234戸、契約進捗率52%に達している。来期の不動産管理事業の建物管理戸数は45棟・2158戸に増加する計画だ。来期も好業績が期待され、中期経営計画で掲げた16年2月期の新築分譲マンション引渡戸数494戸、売上高130億円、営業利益12億50百万円、経常利益12億円、純利益7億20百万円の目標については、前倒し達成の可能性も高まっている。
株価の動きを見ると、11月以降は安値圏700円~750円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、足元ではモミ合いから上放れの動きを強めている。12月25日は前日比13円(1.66%)高の800円まで上伸して、10月7日の835円に接近する場面があった。下値固めが完了して水準を切り上げる動きだ。
12月25日の終値795円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS108円18銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は0.8%近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復して、強基調へ転換する動きだ。好業績を評価して出直りの動きを強めるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
新築分譲マンション開発・販売のエストラスト<3280>(東マ)の株価は下値固めが完了したようだ。足元では強基調へ転換する動きを強めている。
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2013-12-26 09:15