佐鳥電は期末配当取りに加え業績上ぶれ期待で値幅狙いの両建て投資妙味

  佐鳥電機 <7420> は、今5月期期末配当の権利取りを優先するとともに、今5月期第3四半期(3Q)の好決算から通期業績の上ぶれ着地期待を高めた値幅狙いも可能な両建て投資妙味が大きそうだ。前期業績も、7月の決算発表に先立って上方修正し株価も上ぶれたものの、この業績増額が純利益の赤字幅の縮小にとどまり上ぶれ幅は限定的にとどまったが、今期は、大幅続伸予想がさらに上ぶれるだけに値幅効果もより拡大することが想定される。 ■3Q純利益はすでに5月通期予想を5100万円もオーバー   3Q業績は、売り上げが966億8500万円(前年同期比3%増)、経常利益が12億1400万円(同3.8倍)と続伸し、純利益は、11億5100万円(前々同期は23億4200万円の赤字)と黒字転換、5月通期予想業績の経常利益13億5000万円(前期比83%増)、純利益11億円(前期は18億6300万円の赤字)に対して、経常利益は、89%と目安の75%を上回る高利益進捗率を示し、純利益は、すでに5100万円上回った。   半導体・電子部品商社として国内事業は、デジタルカメラ用マイコンや専用ICは減少したものの、事務機器用ASICやスマートフォン用メモリが好調に推移して、セグメント利益が、前年同期の1億7300万円の赤字から8億4500万円の黒字とV字回復し、海外事業も、タブレット端末用メモリの減少を円安の恩恵や超薄型ノートPC用電子部品の販売増でカバーしてセグメント利益が大きく伸び、純利益は、前期通期で計上した構造改革費用8億6000万円も一巡して大きく黒字転換した。   同社の今期業績は、今年1月に第2四半期(2Q)累計業績を上方修正しており、3Q好決算にもかかわらず5月通期業績は、期初予想の据え置きとしてきただけに7月の決算発表に向け前期と同様の業績上方修正も期待される。   配当は、中間配当10円、期末配当10円の年間20円配当を安定継続し、この年間配当利回りは、3.1%と東証第1部平均の1.81%を上回っており、5月27日の配当権利付最終日に向け早めの権利取り妙味を示唆している。 ■PER9倍台、PBR0.3倍の割安修正でまず年初来高値奪回へ   株価は、2Q累計業績の上方修正で年初来高値714円をつけたが、2Q累計業績発表時には通期業績の予想を据え置いたことや、全般波乱相場の波及などで同安値562円まで調整、25日移動平均線を出没する中段もみ合いを続けてきた。PERは9倍台、PBRは0.3倍と割安であり、年初来高値奪回から2010年4月高値979円を目指す上値追いも想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
佐鳥電機<7420>(東1)は、今5月期期末配当の権利取りを優先するとともに、今5月期第3四半期(3Q)の好決算から通期業績の上ぶれ着地期待を高めた値幅狙いも可能な両建て投資妙味が大きそうだ。
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2014-05-23 11:15