韓国、「乳幼児製品」の輸出増・・・中国向け「紙おむつ・粉ミルク」が急増=中国メディア

中国経済網は23日、韓国メディアを引用し、韓国で乳幼児向け製品の輸出が増えていることを伝えた。韓国税関によれば、2014年1月から4月にかけて韓国から輸出された紙おむつの実に72%、粉ミルクにいたっては88%が中国向けだったという。
また、韓国から輸出された乳幼児向け玩具の99%がマレーシア向けだったほか、衣服の20%および絵本の32%が米国向けだった。記事は韓国税関のコメントを引用し、「乳幼児向け輸出製品のうち、粉ミルクと紙おむつが全体の大半を占めた」と伝え、特に中国向けの輸出が急増しているとの見解を示した。
記事は「韓国では新生児の数が減少傾向にあるため、14年1月から4月までの乳幼児向け製品の輸入額は9300万ドルにとどまり、前年同期比2.7%減となった」と伝える一方で、乳幼児向け製品の中国向け輸出が急増しており、特に紙おむつと粉ミルクは韓国から輸出される乳幼児向け製品のうちそれぞれ60.4%、28.9%を占めたことを紹介した。
調査会社ニールセンの推計によれば、中国の13年における乳幼児向け粉ミルクの市場規模は約600億元(約9800億円)に達するものの、中国企業のシェアは46%と半分以下にとどまっている。
中国では2008年、メラミンが混入した粉ミルクが流通、粉ミルクを飲んだ乳児に腎臓結石が多発する事件が起きた。同事件をきっかけに中国産粉ミルクに対する信頼は失墜し、日本メーカーを含む国外企業の粉ミルクの売り上げが急増した。ここに来て韓国の中国向け輸出が急増しているということは、韓国企業が中国の粉ミルク市場でのシェアを伸ばしつつあるものと推測される。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国経済網は23日、韓国メディアを引用し、韓国で乳幼児向け製品の輸出が増えていることを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-23 18:00