中国の「国産大型旅客機」、自主開発の「試練」か・・・テスト飛行は「延期」の見通し=中国メディア

中央人民広播電台のウェブサイト央広網は24日、中国が自主開発している大型旅客機C919について「2014年内にテスト飛行を行う計画だったが、15年にずれ込む見通し」と報じた。
香港メディアがこのほど、C919の開発が遅れている理由について「旅客機製造のコアテクノロジーがないことから、米国企業から部品やシステムを購入する必要があるため」などと報じたことについて、記事は中国商用飛機の関係者が「旅客機のコアテクノロジーを購入して得ることなどできない」と反論したことを伝えた。
また、中国商用飛機の関係者は「近年、新型旅客機には新技術や新素材を採用することが世界的な流れとなっており、開発の難易度およびリスクが以前よりも増している」とし、開発プロジェクトそのものは安定しているものの、「新技術や新素材の採用および調整が開発に遅れをもたらしている」と主張した。
また記事は、上海飛機設計院の副院長で、C919プロジェクトの指揮を取る韓可岑氏の発言として、「航空機の製造は国家にとって重要産業とみなされることが一般的で、コアテクノロジーを売買することは不可能だ」と指摘、「われわれは自らの努力でコアテクノロジーを獲得し、わが国が完全な知的財産権を持つ旅客機ブランドを作り上げなければならない」と伝えた。
報道によれば、C919はすでに400機の受注を獲得しており、その一部には米国や東南アジアからの注文も含まれるという。(編集担当:村山健二)
中央人民広播電台のウェブサイト央広網は24日、中国が自主開発している大型旅客機C919について「2014年内にテスト飛行を行う計画だったが、15年にずれ込む見通し」と報じた。
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2014-05-24 12:00