サムスンが警戒する、中国の「ファーウェイ」・・・「10年後、サムスン超えも不可能でない」=中国

上海交通大学管理学博士の金宰賢氏はこのほど、韓国国内で中国の通信機器メーカーである華為技術有限公司(ファーウェイ)に対する注目が高まっていると主張、「ファーウェイは韓国のサムスンを超えることができるだろうか」と論じた。経済観察網が報じた。
金宰賢氏は2009年第3四半期における日本の大手電機メーカー9社の営業利益の合計額が1519億円だったことを紹介、同じ時期にサムスンは3260億円もの営業利益を叩き出したことを伝えた。「当時の日本では、サムスンに対する注目と成功に学ぼうとする動きがかつてないほど高まった」としつつ、現在の韓国では当時の日本と同様に「ファーウェイに対する注目が高まっている」と論じた。
さらに金宰賢氏は、2013年4月に開かれたボアオ・アジア・フォーラムに参加したサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が帰国後に「中国は韓国およびサムスンについて何でも知っており、中国の研究院にはサムスンを専門に研究する組織もある」と発言したことを紹介、「この発言以降、韓国では中国企業の台頭について注目が集まり始め、特にファーウェイについての注目度は高まる一方だ」と論じた。
ファーウェイは現在、世界のスマーフォン市場シェアで3位につけているほか、通信機器の分野では世界2位につけている。韓国には「サムスンを超える中国企業があるとすれば、それはファーウェイだ」と指摘するIT専門家もいると伝え、金宰賢氏は、「韓国がファーウェイを警戒する理由はファーウェイの研究開発能力にある」と主張、ファーウェイの営業利益に対する研究開発費の割合がサムスンの2倍に達していることを紹介した。
また金宰賢氏は、国連工業開発機関(UNIDO)が発表した2010年の各国の工業競争力指数(Competitive Industrial Performance Index)において、韓国が日本、ドイツ、米国に次いで第4位となったことを紹介。さらに中国は2000年の23位から7位まで順位を上げてきたことを指摘し、「中国企業は韓国企業を猛烈に追い上げている。まるで韓国企業がローエンド市場からシェアを伸ばし、徐々にハイエンド市場に進出することで日本企業を追い上げた1990年台の状況に瓜二つだ」などと主張した。
金宰賢氏は、10年前にサムスンがノキアに取って代わって世界最大のスマートフォンメーカーになるとは誰も想像していなかったはずと主張、「簡単ではないだろうが、今後10年でファーウェイがサムスンを超えることも不可能なことではない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Francis Dean/123RF.COM)
上海交通大学管理学博士の金宰賢氏はこのほど、韓国国内で中国の通信機器メーカーである華為技術有限公司(ファーウェイ)に対する注目が高まっていると主張、「ファーウェイは韓国のサムスンを超えることができるだろうか」と論じた。経済観察網が報じた。(イメージ写真提供:(C) Francis Dean/123RF.COM)
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2014-05-26 11:00