アウトソシンは4連騰、1Q黒字転換業績・連続増配を見直し下げ過ぎを訂正
アウトソーシング <2427> は、93円高の1364円と4営業日続伸して始まっている。東証第1部値上がり率ランキングのトップ10にランクインする高人気となっている。今年4月30日に発表した今12月期第1四半期(1Q)業績が黒字転換業して順調な利益進捗率を示すととともに市場コンセンサスを上回り、期末配当も連続して大幅増配されることを見直し、下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。今年5月2日に発表したソフトバンク <9984> 系のネクシス・コミュニケーションズ(東京都中央区)の株式を取得、孫会社化したことや、国内証券が投資判断・目標株価を引き上げたこともフォローの材料視されている。
■1Q利益は大きく黒字転換し市場コンセンサスを約2億円上回る
1Q業績は、売り上げが137億8800万円と前年同期より32%増と大幅続伸し、営業利益が3億900万円(前年同期は1億8800万円の赤字)、経常利益が3億2900万円(同1億9100万円の赤字)、純利益が1億9300万円(同1億2100万円の赤字)とそれぞれ大きく黒字転換した。期初予想の今期第2四半期(2Q)累計業績に対する利益進捗率も、50~55%と目安の50%をクリアする順調な推移を示し、市場コンセンサスを約2億円上回った。
事業環境は、主要顧客である国内大手メーカーが、景気回復と消費税増税前の駆け込み需要に備えて輸送機器分野や家電分野などで増産を続け、輸送機器分野では、増税後の需要喚起に向けて投入する新製品の増産も強めるなど好転している。この好環境を享受して同社の製造業系アウトソーシング事業では、売り上げが前年同期より23%増加し、営業利益が5217万円(同2億5561億円の赤字)と黒字転換、技術系アウトソーシング事業では、売り上げが同32%増となり、営業利益も2.6倍と大きく伸びたことが好決算要因となった。
2Q累計業績・12月通期業績は期初予想に変更はなく、12月通期業績は、売り上げ613億円(前期比29%増)、営業利益20億円(同66%増)、経常利益20億5000万円(同51%増)と連続の過去最高更新を見込み、純利益は、前期計上の負ののれん益が一巡することなどから10億6000万円(同5%減)と小幅減益転換するとしている。配当は、年間22円(前期実績13円)へ連続の大幅増配を予定している。
■積極的なM&Aも続き7割高した3月相場の再現も想定内
株価は、今期業績の続伸予想や大幅連続増配にもかかわらず、純利益の減益転換予想を嫌って3月3日に年初来安値920円まで売られ、ITスクール事業を展開するシンクスバンクの株式取得・孫会社化をテコに4月8日につけた同高値1598円まで7割高、この半値押し水準でのもみ合いを続けてきた。今回も積極的なM&Aを実施し、株価もPER18倍台で国内証券も目標株価を1750円に引き上げており、下方かい離していた25日移動平均線をクリアしたここからは、3月相場の再現で年初来高値へのキャッチアップに弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アウトソーシングは、93円高の1364円と4営業日続伸して始まっている。東証第1部値上がり率ランキングのトップ10にランクインする高人気となっている。
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2014-05-26 11:30