ニューヨーク原油7月限反発、原油在庫減少を受け

 先週金曜日(23日)のスポット金は小幅下落となった。  ロシアのプーチン大統領は23日、北西部の古都サンクトペテルブルクで開いた経済フォーラムで、25日投票のウクライナ大統領選について「人々の選択を尊重する」と表明した。選挙の結果を承認する考えを初めて示唆した可能性があり、「新たに選ばれた権力機関とも付き合う」と明言した。また、プーチン大統領は、ウクライナ問題の解決について楽観視していると表明し、問題解決が米国との関係改善につながるとの見方を示した。  ウクライナ情勢をめぐる緊張が後退したことが安全資産とされる金相場の重しになったほか、外国為替市場ではドルが対主要通貨6週間ぶりの高値を付けたことや、予想を上回る経済指標を受け米株式も上昇したことを受け、代替投資の金買いが減退した。    米商務省が23日発表した4月の新築1戸建て住宅販売統計(季節調整済み)は前月比6.4%増の年率43万3000戸となり、3カ月ぶりに上昇に転じた。予想の42万5000戸も上回り、住宅市場の回復が勢いづいていることが示された。  ニューヨーク原油7月限は、需給引き締まり観測が強まる中で買われ、反発し、3週続伸となった。  米エネルギー情報局(EIA)が21日に発表した米原油在庫がが前週比720万バレル減と、市場予想の80万バレル増に反して大幅な取り崩しとなった。そのほか、米4月の新築住宅販売件数の改善やS&P500種株価指数は初めて終値ベースで1900を超え、最高値を更新したことも、原油買いの追い風となった。(情報提供:東岳証券株式会社)
ニューヨーク原油7月限は、需給引き締まり観測が強まる中で買われ、反発し、3週続伸となった。
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2014-05-26 12:45