【為替本日の注目点】ドル円101円台後半膠着、米指標発表で株式市場一段高なるか

 NY市場  NY市場で株式と債券が休場のため、ドル円は101円台後半でほぼ横ばい。   ユーロドルは1.36台前半を維持しながら小幅に上昇。ドラギECB総裁の発言が伝わったが反応はなかった。   ドル/円 101.84 ~ 101.94  ユーロ/ドル 1.3635 ~ 1.3654  ユーロ/円 138.92 ~ 139.09  NYダウ ----- → 16,606.27ドル  GOLD -----  → 1,291.70ドル  WTI -----  → 104.35ドル  米10年国債 -----  → 2.530%  本日の注目イベント  米   4月耐久財受注   米   3月ケースシラー住宅価格指数   米   3月FHFA住宅価格指数   米   5月消費者信頼感指数   米   5月リッチモンド連銀製造業指数   NYでは株式と債券市場が休場だったため、為替も動かずドル円は101円後半で膠着。ユーロは欧州時間に1.36台前半から1.36台半ばまで上昇し、これに伴いユーロ円も139円台前半まで上昇しました。そんななか、ECBのドラギ総裁が金融政策に関する発言を行っています。  ドラギ総裁は26日、ポルトガルで行われたフォーラムで、ユーロ圏に低インフレが根付く兆候があればECBは6月に措置を講じる用意があると改めて示唆しました。同総裁は「私の見解では、現時点で特に警戒しなければならないのは、低インフレがインフレ期待低下と与信縮小をもたらすという負の連鎖に陥るリスクだ。特に、圧力下にある国々でリスクが大きい」と述べ、「われわれはインフレが低すぎる状態が過度に長期化することを容認する考えはない」との考えを示しました。(ブルームバーグ)  市場では来週のECB理事会で何らかの追加緩和策を講じるのはほぼ間違いないと予想しており、またその内容も、複数の政策を駆使しその後の記者会見でも、必要ならさらに緩和を進める用意があることにも言及するのではないかと見られています。ドラギ総裁だけではなく、ECBの高官も同様な発言を繰り返していることから、現時点では「追加緩和に踏み切るかどうか」ではなく、「どのような緩和策を行うのか」という点に注目が集まっている状況と考えられます。  本日もドル円は101円台後半から102円台での動きが予想されますが、東京時間では、昨日と全く同じ水準であることから動意は見られないと思われます。NY時間では多くの住宅関連指標と消費者マインド指数が発表され、後者は注目度が高く、先月の「82.3」から改善して「83.0」と予想されています。また、史上最高値近辺で推移している株式市場がさらに一段高を見せるのかどうかも、長期金利の動向とともに材料になります。予想レンジは昨日と同様で、101円50銭から102円30銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
NY市場で株式と債券が休場のため、ドル円は101円台後半でほぼ横ばい。ユーロドルは1.36台前半を維持しながら小幅に上昇。ドラギECB総裁の発言が伝わったが反応はなかった。
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2014-05-27 09:15