アメイズはロードサイドホテルという新業態を評価する

  アメイズ <6076> (福証)はもみ合い場面を継続中だが、少し先を見据えると時価は絶好の買い場と判断できる。今11月期の第1四半期は好調なスタートを切ったものの、通期の見通し売上げ102億7000万円(前期比10.2%増)、営業利益11億9000万円(同16.7%減)という、減益見通しが据え置かれたため、なかなか上値取りの買いが入ってこない。   母体である「亀の井ホテル」の別府店、安心院店及び石川粟津店を除き、宿泊特化型の「HOTEL AZ」へ屋号を変更、今後は「HOTEL AZ」を中心に出店していく方針。業容はまさに変貌中である。   今期第1四半期に新ブランドである「HOTEL AZ」として福岡田川店を新規開店した。それを皮切りに、今期は91室タイプのHOTEL AZ新店舗を16店舗新規開店する予定だ。第1四半期会計期間末における店舗数は、ホテル店舗が38店舗(直営店35店舗、FC3店舗)であったから、まさに急拡大路線である。   土地や建物を定期賃借する方式で出店数を一挙に増やす。新規店の稼働率の想定を低く見積もっており、新規店は償却費負担で赤字の計画である。それに対応するため、積極的な店舗展開、ポイントカードの開始によるリピーターの獲得など、さらには口コミによる利用やリピート率の引き上げなどに取り組む。   同社のホテルは、主として幹線道路沿いやターミナル駅を結ぶ中・小規模の駅のそばに位置している。同業他社との過度な競合を避けると同時に、郊外の立地に基づく店舗取得費用の低減を図る。多店舗を低料金で実現するため、チェーンストアオペレーションで効率的に多店舗を展開し、一方で、ホテル店舗にファミリーレストラン等を併設し、付加価値の向上にも取り組む。日本にはまだ数少ないロードサイド型ホテルという新しいスタイルが着実に株価に織り込まれていくことになりそう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アメイズ<6076>(福証)はもみ合い場面を継続中だが、少し先を見据えると時価は絶好の買い場と判断できる。今11月期の第1四半期は好調なスタートを切ったものの・・・。
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2014-05-27 10:00