ソーバルはモミ合い上放れのタイミング、好業績を評価

  ソフト開発技術者派遣のソーバル <2186> (JQS)の株価は小動きのモミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げている。今期(15年2月期)好業績見通しを評価してモミ合い上放れのタイミングだろう。なお6月30日に第1四半期(3月~5月)の業績発表を予定している。   ソフト開発技術者分野のエンジニアリング事業(ソフトウェア・ハードウェアのエンジニア派遣および受託開発)、その他事業(RFID製品・システムの開発・販売など)を展開している。   前期(14年2月期)の顧客別構成比はキヤノン <7751> グループが約66%を占め、ソニー <6758> グループが約10%、富士通 <6702> グループが約9%、NTT <9432> グループが約4%と続いている。優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。12年9月にオムロン <6645> 向けが主力のモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、顧客や分野の多様化も進めている。   今期(15年2月期)の連結業績見通し(4月10日公表)は売上高が前期比1.1%増の67億円、営業利益が同4.2%増の5億40百万円、経常利益が同5.9%増の5億47百万円、純利益が同5.9%増の3億20百万円としている。配当予想は配当性向35%を目標として同5円増配の年間26円(第2四半期末13円、期末13円)とした。   主力のエンジニアリング事業では、組み込み系開発や業務系システム開発などで主要顧客向けの派遣需要が好調に推移する。新規顧客の開拓も寄与して、稼働率が高水準に推移する見込みだ。製造業では技術者不足が深刻化しているため、新製品開発関連などで優秀な技術者に対するニーズが一段と高まっている。派遣単価の上昇も期待され、中期的にも収益拡大基調だろう。   株価の動きを見ると、やや小動きで足元は概ね800円~840円近辺のレンジで推移している。5月22日には792円まで調整する場面があったが、3月安値771円まで下押すことなく反発して800円台に戻した。徐々に下値を切り上げる形となって調整一巡感を強めている。   5月27日の終値809円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円57銭で算出)は11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS559円59銭で算出)は1.4倍近辺である。週足チャートで見ると小幅レンジでのモミ合い展開だが、煮詰まり感を強めてきた。好業績を評価してモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は小動きのモミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げている。
economic
2014-05-28 09:45