就活対策、セミナーに無料新卒枠=コミュニケーショントレーナー協会
コミュニケーション能力の向上を目的とした講座の開催やスキルアップへの情報提供を行う一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会(本部・東京都千代田区)は、企業の新卒採用時に重視する要素の第1位が10年連続で「コミュニケーション能力」であることなどから、就職活動を行っている大学生(2015年3月卒業予定者)を対象に、同協会が主催するコミュニケーション能力講座に「無料新卒枠」を新設する。就職活動におけるコミュニケーション能力向上をサポートする考えだ。
日本経済団体連合会が1月9日に発表した「新卒採用に関するアンケート調査結果の概要」によると、採用選考時に重視する要素は10年連続で「コミュニケーション能力」が第1位だった。しかも2001年には5割程度だった「コミュニケーション能力を重視」とする回答は、2013年卒業生については86.6%にまで上昇した。
日本コミュニケーショントレーナー協会によると、同アンケートの結果は、企業が求める人材像と実際の選考人材との間でのコミュニケーション能力(スキル)に乖離(かいり)が大きくなっていることもあらわしているという。
同協会は、最近の就職活動における「圧迫面接」にも注目。面接官がわざと意地悪な質問や威圧的な態度で面接して、受験者の応答や対応の「態度」を評価する面接方式のひとつだが、就活生にとっては大変ストレスのかかる面接だ。自信喪失につながることもある。
同協会によると、「圧迫面接」への対応として「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語の「レジリエンス」が注目されている。自発的治癒力(=打たれ強い心理状態)を高める方法として、さまざまな解説書も出版されるようになったという。
同協会の「コミュニケーション能力講座」では「レジリエンス」を習得できることから、就活生に役立ててほしいとして、同講座に「無料新卒枠」を新設することにした。
同講座に参加することで「社会人としてのコミュニケーションの基本が身に着く」、「自分の気持ちの伝え方がわかる」、「人間関係を構築するための話の聞き方がわかる」、「『レジリエンス』が身につき、打たれ強くなる」、「ネガティブな気持ちを自分自身でポジティブに変えられる」などのスキル取得が期待できるという。
講座名は「コミュニケーション能力1級資格取得コース」で会場は東京、名古屋、札幌、大阪。東京の場合には6月下旬以降当面は毎月1回程度の割合で、大阪では7月下旬以降、同様の頻度で開催する。
日本コミュニケーショントレーナー協会は2005年の設立(一般財団法人としての認証は2010年12月)。「コミュニケーションを通して世界中を笑顔にする人を育成する団体」としての位置づけで、2011年には全国で約1300人、12年には約1200人が同協会の主催するコミュニケーションセミナーを受講した。
同協会は今後も、「対人ストレスからの解放」に向け、自発的治癒力を高めるための講座や情報発信を活発に実施していく考えだ。(編集担当:中山基夫)
コミュニケーション能力の向上を目的とした講座の開催やスキルアップへの情報提供を行う一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会(本部・東京都千代田区)は、企業の新卒採用時に重視する要素の第1位が10年連続で「コミュニケーション能力」であることなどから、就職活動を行っている大学生(2015年3月卒業予定者)を対象に、同協会が主催するコミュニケーション能力講座に「無料新卒枠」を新設する。就職活動におけるコミュニケーション能力向上をサポートする考えだ。
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2014-05-29 09:00