サンセイランディは1Q黒字転換・高利益進捗率業績を手掛かりに続急伸
サンセイランディック <3277> (東2)は、13円高の630円と続急伸して始まり、5月13日につけた東証第2部上場以来の安値515円から底上げしている。5月14日に開示した今12月期第1四半期(1Q)決算が、大幅に黒字転換するとともに、期初予想の今期第2四半期(2Q)累計業績に対して高利益進捗率を示したことを手掛かりに、業績上ぶれ期待を高めて割安修正買いが増勢となっている。不動産関連業態の同社の1Q業績は、消費税増税の駆け込み需要の恩恵を享受してサプライズ決算となったが、今後も、来年1月1日の相続税増税を前に物件売却ニーズが高まる見込みで、これもサポート材料に今期通期業績が、連続して過去最高純利益を更新することも合わせて評価されている。
■1Q利益は2Q予想業績をすでに1億円強上回る高進捗率
1Q業績は、売り上げが前年同期より36%増と大幅続伸し、営業利益が4億1100万円(前年同期は2億3300万円の赤字)、経常利益が3億6300万円(同2億5100万円の赤字)、純利益が2億1900万円(同1億5900万円の赤字)とそれぞれ黒字転換し、営業利益は2Q累計予想業績を1億2300万円、経常利益は同じく1億7100万円、純利益は1億700万円上回る高利益進捗率を示した。
経営ビジョンの「不動産権利調整の先駆者」に基づき底地問題解決のスペシャリストとして、1Qに不動産販売事業では底地59件、居抜き物件5件、所有権物件8件を販売して売り上げが前年同期比47%増と大幅続伸し、セグメント利益が、利益率の高い大型居抜き物件の販売も寄与して前年同期の6700万円から5億6100万円へ大幅続伸したことが要因となった。
今期2Q累計・通期業績は期初予想を変更せず、通期業績を売り上げ120億8800万円(前期比31%増)、営業利益10億5900万円(同15%増)、経常利益8億5400万円(同5%増)、純利益5億1700万円(同13%増)と見込み、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。前期業績も昨年12月に上方修正しており、1Qの好決算からこの再現も有力視される。なお配当は、年間6円(前期実績3円)に増配する。
■急伸特性を発揮しPER8倍台の超割安修正で早期に高値奪回も
株価は、昨年12月の前期業績の上方修正をテコにストップ高を交えて年初来高値740円まで5割高し、その後も東証2部上場なども支援して700円台を出没したが、消費税増税の駆け込み需要の反動減懸念で不動産株全般が下値を探るなか、同社も年初来安値515円まで調整した。同安値からは、1Q好決算評価で窓を開けて628円まで2割高急伸するなど急伸特性を発揮した。足元は600円台固めを続けているが、PERは8倍台と超割安であり、急伸特性の発揮でまず年初来高値の早期奪回が想定範囲内となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
サンセイランディック<3277>(東2)は、13円高の630円と続急伸して始まり、5月13日につけた東証第2部上場以来の安値515円から底上げしている。
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2014-05-29 11:00