住宅ローン金利、また下がる?=為替王
住宅ローン金利がまた下がるかもしれません。日本を含めて世界的に金利は低下基調が続いています。
■10年物金利は異例の低水準(0.5%台)
わが国の指標金利でもある10年物の日本国債利回りは、今からちょうど1年前は1%近くでしたが、じりじりと下がり続けて0.5%台という異例の低水準が最近は常態化しています。
■アベノミクスで金利は上がるはずではなかったか?
安部政権が誕生して「アベノミクス」が話題になった当初、マスコミはさかんに「金利が急上昇する!」と騒ぎ立てました。しかし当ブログでは、アベノミクスとは今までになかった異例の「超低金利政策」が柱のひとつなので、金利は上がらない、むしろしばらくは下がると一貫して主張してきました。その通りになっています。
■金利低下の背景
アベノミクスの柱「異次元の超低金利政策」が金利低下の背景にありますが、もうひとつの背景として、海外でも主要国の金利が軒並み低下しています。アメリカの10年物金利は年始に3%を超えていたのが現在2.4%台、ドイツの10年物金利は年始に2%近かったのが現在1.3%台。海外の主要国も経済成長が緩慢であるため、低金利が長期化するとの思惑が台頭し、金利は上がりにくく、どちらかというと下がりやすい状況になっています。
■住宅ローン金利見通し
日本の指標金利(10年物利回りなど)が今月も低下していることを受けて、金融機関によっては来月の住宅ローン金利をさらに引き下げる可能性もありそうです。金利は低下基調が続いていますが、ただ、さすがにこれ以上はもう大幅に下がる余地は少ないですので、これから先は下がっても限界的という見方も併せ持つ必要があるのではないかと思います。(執筆者:為替王)
住宅ローン金利がまた下がるかもしれません。日本を含めて世界的に金利は低下基調が続いています。
economic
2014-05-30 16:15