中韓通貨スワップ協定に基づき、中国人民銀行がウォンによる「初融資」=中国メディア

中国人民銀行(中央銀行)は5月30日、中国と韓国の通貨スワップ協定に基づき、4億ウォン(約4000万円)を中国企業に融資したと発表した。中国人民銀行が中韓通貨スワップ協定のもとでウォンを使用したのは今回が初めてであり、中国メディアの証券日報は同月31日、「中韓通貨スワップ協定のもとで両国の協力関係が強化されたことを示す」と伝えた。
報道によれば、中国人民銀行はまず韓国ウォンを中国国内の商業銀行に貸し出し、商業銀行が中国企業に融資した。融資を受けた企業は韓国との貿易においてウォンでの支払いを行う。
2011年10月26日、中国人民銀行と韓国の中央銀行である韓国銀行は通貨スワップの規模を1800億元(約2兆9300億円)から3600億元(約5兆8600億円)へ拡大しており、記事は国営銀行の関係者の話として「中韓が締結している通貨スワップ協定の規模から考えれば、中国人民銀行が今回使用したウォンはごく一部に過ぎない」と指摘した。
記事は中国中央銀行による発表を引用し、2013年における中韓の貿易額が2742億ドルに達したことを紹介。中韓の貿易関係が深まるにつれ、韓国ではすでに人民元による融資が数多く行われており、今回初めてウォンによる融資が行われたことは「中韓通貨スワップ協定のもとで両国の協力関係が強化されたことを示す」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国人民銀行(中央銀行)は5月30日、中国と韓国の通貨スワップ協定に基づき、4億ウォン(約4000万円)を中国企業に融資したと発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-31 14:30