【相場展望】短期急騰後の調整局面に、上値は重い展開が予想される
(6月2~6日)
前週は、「楽観は禁物、波乱は免れない」と慎重論を書いたが、それを跳ね返し、5月第5週の相場は堅調な動きをキープした。週末23日は日中のミニ日経平均先物が1万4650円で終えた後、ナイトセッションでは1万4715円と一段高に買われている。こうした商い薄のナイトセッションで意識的に値段を引き上げる動きが継続しており、それが警戒感の強さにつながっている。
22日のドイツ証券の買いをきっかけに日経平均先物市場で海外投資家の攻勢が始まった。5月第4週の日経平均先物市場の投資家別売買状況では海外投資家は877億円買い越した。また、裁定取引の裁定買い残高も5月第4週は7930万株増の21億4900万株に膨らんだ。
日経平均先物相場の先行する動きがヘッジファンドの裁定商いを誘発する流れが今回の相場上昇の背景である。
ただ、裁定買い残増加のうねりは5月27日までで一巡の気配が出てきた。裁定買い残の増加は、解消売り相場につながる要素でもあり、当面は、裁定買い残の動向をウオッチしていく必要がある。
6月1週は基本的に短期急騰後の調整局面が想定され、上値が重い展開になるのもやむを得ないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
前週は、「楽観は禁物、波乱は免れない」と慎重論を書いたが、それを跳ね返し、5月第5週の相場は堅調な動きをキープした。
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2014-05-31 19:45