月面到達プロジェクト「宇宙兄弟とともに参加」呼びかけ＝大塚製薬

　民間企業初の月面到達を目指す「ＬＵＮＡＲ　ＤＲＥＡＭ　ＣＡＰＳＵＬＥ　ＰＲＯＪＥＣＴ（ルナ　ドリーム　カプセル　プロジェクト）」に、人気漫画「宇宙兄弟」の応援が決まった。同決定にともない、プロジェクト参画企業である大塚製薬（本社・東京都千代田区）は６月１日から「ＰＯＣＡＲＩ　ＳＷＥＡＴ　ＬＵＮＡＲ　ＤＲＥＡＭ　ＣＡＭＰＡＩＧＮ」（以下「ルナ　ドリーム　キャンペーン」）を展開する。プロジェクトは２０１５年秋に打ち上げるロケットで「民間企業として史上初の月到達」を目指す壮大なる計画だ。（画像提供：大塚製薬） 　大塚製薬は５月、宇宙事業を展開するアストロスケール社（シンガポール）、アストロボティック・テクノロジー社（米国）などとともに「ＬＵＮＡＲ　ＤＲＥＡＭ実行委員会」を立ち上げた。ポカリスエット（粉末）と、１２０枚のチタンプレートに子供たちの夢のメッセージを収めた「ドリームカプセル」を月面に送り込み、タイムカプセルとする計画だ。 　「宇宙兄弟」は１４００万部を超える人気マンガで、主人公の南波六太（なんばむった）とその弟・日々人（ひびと）が、少年時代にＵＦＯらしき物体を目撃したことをきっかけに、様々な困難にぶつかりながらも宇宙飛行士を夢みて挑戦し続ける物語だ。 　主人公２人のように、多くの子供たちに夢を持ち続けてもらいたいとの考えから、「宇宙兄弟」のプロジェクト応援が決まった。作者の小山宙哉氏は「この史上初の夢のあるプロジェクトを、私も応援したいと思います！　いつか月でポカリを飲む日を夢見て！」とコメントした。 　８月９日公開のアニメ映画「宇宙兄弟＃０」でも、劇中にポカリスエットが登場するという。 　「ルナ　ドリーム　カプセル　プロジェクトでは、子どもたちによる「月面へ送る夢」の募集を行っている。大塚製薬の梅野雅之副社長によると、「子供たちが夢を現実のものにして、月に置いたドリームカプセルを取りに行ってくれることを願っている」という。「月面へ送る夢」は、プロジェクトサイト内の「ドリーム　メッセンジャー」から投稿することができる。受け付け期間は２０１５年５月までの予定だ。 　「ルナ　ドリーム　キャンペーン」では、メッセージを投稿した人を対象に、「抽選で２０人を米国立宇宙博物館などの宇宙関連施設をめぐる米国５泊７日の旅に招待」（ＬＵＮＡＲ　ＤＲＥＡＭ　ＴＯＵＲ）する予定だ。さらにポカリスエット購入者を対象に、「『ポカリスエット×宇宙兄弟』限定オリジナルデザインＴシャツ」が１万人に当たるプレゼントなども実施する。（編集担当：中山基夫）