【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】三井物産の新中期経営計画に注目、キャシュフローの黒字化を評価
三井物産 <8031> に注目したい。さきごろ新しい中期経営計画を明らかにしたが、フリーキャッシュフローの黒字化を目標に定め、今後3年間で1.0~1.4兆円を、新規事業への投資と株主還元(配当金・自社株買い)に振り分ける意向を表明。
15年3月期の純利益の見通しを3800億円(1株利益212円)と保守的に公表したが、エネルギーセグメントの純利益計画を1400億円と極めて控え目に見積もった点が影響したものと見られる。
米国におけるシェール事業は好調に推移しており、オーストラリアにおけるガス田の生産が順調であることや、原油価格やLNG販売価格の堅調さを勘案すれば1700億円は十分確保できょう。
つまり、今期の純利益は3800億円に300億円上積みした4100億円前後は達成可能と見られる。1株利益228円から捉えると、1500円台前半の株価水準には割安感が台頭。中期狙いで押し目を仕込んでおきたい。(経済・証券ジャーナリスト)
三井物産<8031>(東1・売買単位100株)に注目したい。さきごろ新しい中期経営計画を明らかにしたが、フリーキャッシュフローの黒字化を目標に定め、今後3年間で1.0~1.4兆円を、新規事業への投資と株主還元(配当金・自社株買い)に振り分ける意向を表明。
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2014-06-03 12:15