「掃除用品市場」が示す、中国の衛生意識の欠如・・・殺菌消毒は疫病発生時のみ=中国メディア

 中国洗滌用品工業協会は5月30日、2013年の家庭用以外の掃除用品市場に関する研究報告を発表し、中国の同市場規模が420億元(約6886億円)に達したことを発表した。報告によれば、中国では一定規模以上の施設の清掃において使用される洗剤の1人あたりコストは年間3ドルにとどまり、日本の10分の1以下の水準にも満たなかった。人民網が報じた。  記事は報告を引用し、「わが国の公共の場における衛生環境は大幅に向上した」とする一方、衛生意識の欠如によって本来であれば清潔で快適な生活環境が「細菌繁殖の揺りかご」となっており、人びとの健康に直接的な危害をもたらしていると指摘した。  続けて、13年における中国の家庭用以外の掃除用品の市場規模が420億元に達し、政府の関連施設やホテル、レストラン、病院など不特定多数の人が利用する一定規模以上の施設における掃除用品市場が178億元(約2918億円)となったことを伝えた。また、清掃サービスの市場は202億元(約3312億円)だった。  報道によれば、中国には現在、清掃サービスを提供する企業が10万社ほど存在するが、「産業の進歩は満足な環境を作り出していることを意味するものではない」とし、多くの施設の清掃に対するニーズはホコリの除去程度にとどまっており、高級レスランや高級ホテルだけが消毒や殺菌などといったニーズを持っていたと紹介した。  記事は、「わが国の清掃に関する市場規模は先進国と比べて大きな隔たりがある」とし、一定規模以上の施設の清掃において使用される洗剤の1人あたりコストは年間3ドルにとどまり、日本の10分の1以下の水準にも満たなかったと伝えた。  さらに各種施設に対する調査結果として、掃除用品の購入においては価格が重要な要素だと回答した施設がもっとも多く、消毒や殺菌については疫病が発生した場合においてのみ選択肢に入るとの回答が多かったことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国洗滌用品工業協会は5月30日、2013年の家庭用以外の掃除用品市場に関する研究報告を発表し、中国の同市場規模が420億元(約6886億円)に達したことを発表した。報告によれば、中国では一定規模以上の施設の清掃において使用される洗剤の1人あたりコストは年間3ドルにとどまり、日本の10分の1以下の水準にも満たなかった。人民網が報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-03 13:00