中国の黄金期は終わった? EU企業の46%が「悲観的見方」の調査結果・・・市場参入の「障壁」とは=中国メディア

中国にある欧州連合(EU)商工会議所が行った調査で、EU企業の46%が「中国の黄金期はすでに終わった」と考えていることが分かった。中国メディアの第一財経日報は5月30日、「EU企業が中国市場に見出していた戦略的な地位が低下傾向にある」と報じた。
調査によれば、中国で事業を展開するEU企業の2013年における営業収入および利益率はいずれも低下し、売上高が前年比で伸びた企業は59%にとどまり、前年に行った調査の62%より減少した。記事は「多くのEU企業は中国で展開する事業の利益率が世界平均より低いと回答した」ことを伝えた。
中国を投資先として第一に考えているEU企業の割合は2年前の33%から21%にまで減少。さらに中国でのビジネスを積極的に開拓する計画があるEU企業の割合は1年前の86%から57%にまで急減したことを挙げ、「EU企業にとって経営への負担が軽減されていないことを示す」と伝えた。
また、中国の経済成長鈍化も試練の1つと受け止められていると主張、「EU企業が中国市場に見出していた戦略的な地位も低下傾向にあり、こうしたことがEU企業が中国での投資計画を縮小させる原因となっている」と論じた。
さらに、中国政府が設けている市場への参入許可や管理監督が参入障壁となっており、EU企業は中国の内資企業と同等に扱うよう呼びかけていることを紹介。経営戦略コンサルティング会社の「ローランド・ベルガー」の関係者の発言として、「中国は今なおEU企業にとって重要な市場であり、中国市場における参入障壁が改善されるならば大半のEU企業が中国での投資を増加させるだろう」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国にある欧州連合(EU)商工会議所が行った調査で、EU企業の46%が「中国の黄金期はすでに終わった」と考えていることが分かった。中国メディアの第一財経日報は5月30日、「中国の経済成長鈍化も試練の1つと受け止められている」などと報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-04 09:00