中国の自動車市場、日系メーカー「回復」の兆し・・・販売台数「前年比増」で推移中=中国メディア

 中国メディア・新浪財経は4日、今年5月のホンダの中国市場販売台数が前年同期比で10.5%増加したと報じた。  記事は、同社が4日発表したデータで、同社および中国との合資企業2社(東風ホンダ、広汽ホンダ)による5月の中国市場販売台数が6万269台と前年の同時期より10.5%増えたことが明らかになったと伝えた。3月は同2%減、4月は同3.6%減となっていたが、5月に一気に上昇に転じた。  また、1月から5月までの中国市場販売数も28万2677台となり、前年同期比で10.6%の成長となった。同社は今年の販売目標を前年より18.9%多い90万台に設定している。  新浪網は4日、トヨタも1-5月の中国販売台数が39万4902台と前年同期比で16%の伸びを記録したことを報じており、2012年下半期に政治的な問題で大きくシェアを落とした日系自動車メーカーが昨年下半期以降回復傾向を続けていることが伺える。  この状況は、中国のネット上で日本製品のボイコットを訴える「憤青」たちを不愉快にさせることだろう。記事を読んだユーザーからは「憤青たちよ、暴れるんじゃないぞ」といった感想も見られた。  「憤青」とは、中国語で憤怒青年を略したもので「怒る若者」を意味する。もともとは中国社会に不満を抱く若者を指していたが、今日のネット上では愛国者を自称し、他国に対する排斥意識が強い人を指す場合でも用いられることがある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Thomas Becker/123RF.COM)
中国メディア・新浪財経は4日、今年5月のホンダの中国市場販売台数が前年同期比で10.5%増加したと報じた。(イメージ写真提供:(C)Thomas Becker/123RF.COM)
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2014-06-05 09:30