フルスピードは決算発表を先取りLINE関連人気が支援

  フルスピード <2159> (東マ)は、寄り付きの30円安から急速に切り返し35円高の1100円と7営業日続伸している。同社は、6月13日に4月期決算の発表を予定しているが、中期経営計画で位置付けていた前々2013年4月期、前2014年4月期の投資による事業創造フェーズから、今2015年4月期には成長フェーズにシフト、これに伴い業績が続伸することを先取りして下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。   新たに進出する事業領域として「ソーシャル・メディア・マーケティング」でFacebook、Twitter、LINE、Googleなどのプロモーション全体の企画から運用監視までできる体制を強化しており、LINEが、今年11月に日米両市場に新規株式公開されると再び観測報道されたことも、関連人気を高めている。 ■中期計画では今4月期は成長フェーズ入りで業績も続伸   同社の中期経営計画は、より利益率の高い広告代理店となるため「アドテクノロジー企業」への転換を図るために前期、今期、来期の各実施項目を策定、前期の投資による事業創造フェーズが、今期の成長フェーズ、来期の収益化フェーズと深化し、つれて業績の再成長が計画されている。   この事業創造フェーズの1年目となる前期売り上げは115億円(前々期比7%増)、営業利益は6億円(同6%増)で着地する見込みだが、続く今期は売り上げ125億円(今期推定比8%増)、営業利益7億5000万円(同25%増)、来2016年4月期は同じく140億円、10億円を目標にしている。   目下集計中の前期業績は、先行投資を行いながら第3四半期にアドネットワーク事業が過去最高の売り上げ・利益を更新するなど増収増益をキープして営業利益率は、前年同期の4.6%から5.2%にアップしており、前期業績の上ぶれ着地期待を高めている。続く今期も、中期経営計画通りに続伸予想が開示されるか決算発表が注目されることになる。 ■分割落ち後高値からの調整幅の3分の1戻しをクリアし上値追いに拍車   株価は、昨年10月31日を基準日とした株式分割(1対100)の権利取りでつけた7万3200円高値で権利を落とし、前期第2四半期累計業績の上ぶれ着地などを手掛かりに1937円と落ち後高値をつけ、同安値655円まで調整、この調整幅の3分の1戻し水準までリバウンドした。決算期待を高め半値戻し、全値戻しと上昇トレンド入りを鮮明化しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
フルスピード<2159>(東マ)は、寄り付きの30円安から急速に切り返し35円高の1100円と7営業日続伸している。同社は、6月13日に4月期決算の発表を予定しているが・・・。
economic
2014-06-05 10:00