ユーロ圏で預金金利がマイナス!どういう意味?=為替王
昨夜、ユーロ圏でマイナス金利が導入されました。主要先進国(地域)では初めてのことです。金利がマイナスとは、どういうことなのか?解説いたします。
Q:金利がマイナスってホント?
ユーロ圏の政策金利は利下げされましたが、0.15%とまだプラス。一般的な金利もプラスですので、ほとんどの企業や個人には関係ありません。特定の預金金利をマイナスにすることを発表しました。
Q:どんな預金金利がマイナスになるの?
ユーロ圏の民間銀行は、一時的に過剰になった資金を中央銀行に預け入れることがあります。その際の金利(専門用語で預金ファシリティ金利)をマイナスにすることを決定しました。
Q:今まで金利がマイナスになることってあったの?
ユーロ圏の景気を下支えするために、2012年7月に預金ファシリティ金利をそれまでの0.25%から0%へと完全にゼロ金利に引き下げました。そして今回、ユーロ圏のみならず主要先進国(地域)としても初めてのマイナス金利(マイナス0.1%)が発表されました。
Q:マイナス金利で、どんな効果があるの?
民間銀行は、余剰資金を中央銀行に預けるとマイナスになってしまいますから、貸し出すなど、民間で何らかの運用をしようとの意識が働きやすくなります。なるべく資金が民間で活用されるように促す景気刺激策と考えられます。
Q:それで本当にユーロ圏の景気は上向くの?
今回導入されたマイナス金利については、効果は限定的だろうと見る専門家も多いです。ユーロ圏は現在、物価上昇率がかなり低下しており、デフレに陥る一歩手前の状況です。マイナス金利を導入してでも、デフレで長年苦しんだ日本の二の舞にはなりたくないとのユーロ圏当局の強い決意は感じられます。(執筆者:為替王)
昨夜、ユーロ圏でマイナス金利が導入されました。主要先進国(地域)では初めてのことです。金利がマイナスとは、どういうことなのか?解説いたします。
economic
2014-06-06 10:00