シグマ光機は25日線固めから今期29%経常増益観測報道を見直し高値窺う

  シグマ光機 <7713> (JQS)は、前日比変わらずの845円で寄り付き、25日移動平均線水準でもみ合いを続けている。同社株は、5月29日付けの大手経済紙で、今2015年5月期の経常利益が、前期推定比29%増と続伸すると観測報道されたことをキッカケに、年初来高値910円まで急伸しており、このスピード調整場面で、7月7日予定の決算発表を前にこの観測報道を見直し再度の高値奪回に向けエネルギーを蓄積しているものだ。また、バイオ業界向けの光学要素部品の需要が増加していることから、このところ市場で高人気化しているバイオ関連株との評価も高まり、側面支援材料となりそうだ。 ■バイオ関連向けに加え半導体業界関連向けの需要回復も寄与   今2015年5月期業績の観測報道は、電子部品メーカーの設備投資の増加を背景に半導体検査装置用の光学部品が伸び、海外生産の活用などで生産コストも抑制していることが寄与すると分析された。目下集計中の前2014年5月期の経常利益は、同社の期初予想を約6000万円下回り4億5000万円(前々期比60%増)になるとし、これに対して今期経常利益は、29%増益の約5億8000万円と大幅続伸となると観測された。   同社の業績は、第1四半期、第2四半期、第3四半期と前年同期に対して2ケタの増益転換と好調に推移し、第3四半期業績は、期初予想の5月通期業績に対して77~79%の利益進捗率と目安の75%を上回った。バイオ業界や医療業界向けの光学要素部品や防衛産業業界向けの光学システムの需要が増加し、携帯端末市場関連の半導体業界やモバイル用FPD業界でも設備投資の回復の兆しがあることが要因としていたが、この設備投資回復が、今期業績を押し上げることになる。   今年1月には、同社製品のグローバルブランドを「オプトシグマ」に統一し、4月には設立したフランス子会社の事業を開始するなど、グローバル展開をいっそう強化しているだけに、7月7日予定の決算発表が、待たれることになる。 ■PBRは0.5倍、配当利回りは3.5%となお上値妙味十分   株価は、年間30円配当を安定継続していることから3.79%に回る年初来安値791円を下限に上下60円幅のボックス往来と安定的に推移、今期業績の観測報道で年初来高値まで急伸してボックス上限を上抜いて往って来いとなった。PERは、23倍台と市場平均を上回るものの、PBRは0.5倍、配当利回りは3.5%と割り負けており、高値奪回から一段の上値追いが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
シグマ光機<7713>(JQS)は、前日比変わらずの845円で寄り付き、25日移動平均線水準でもみ合いを続けている。
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2014-06-06 11:45