日経平均は2円安、朝高後は米雇用統計控え様子見ムード

 6日の日経平均株価終値は5日ぶり小反落。2円13銭安の1万5077円24銭で取引を終えた。  前日のECB(欧州中央銀行)理事会における追加金融緩和策の発表が好感され、NYダウが続伸。日本株も朝方から買いが先行し、日経平均は59円高の1万5138円で寄り付いた。  ただし、その後は週末を控えた利益確定売りや、日経平均4日続伸後の反動売り、今夜発表される米雇用統計への警戒感などから売り圧力が高まり、上げ幅を縮小。前日終値を小幅に割り込んだ水準でのもみ合いとなった。  後場も様子見ムードが強く、前日終値付近での攻防が続いた。  個別では、小型サーバー遠隔制御ソフトを販売と報じられたぷらっとホーム <6836> 、今1月期1Qの好決算を発表したイーブックイニシアティブジャパン <3658> 、東証1部への市場変更が好感された安永 <7271> などがストップ高。  また、国内証券が投資判断や目標株価を引き上げた新光電気工業 <6967> や、4月中間期が好業績となったくらコーポレーション <2695> 、中国でネオジム磁石を量産と報じられたTDK <6762> 、電力小売り事業参入が報じられたミサワホーム <1722> などが強い動きをみせた。  一方、今7月期3Qの最終減益が嫌気されたビットアイル <3811> 、4月中間期業績の発表で材料出尽くし感で台頭したクミアイ化学工業 <4996> が急落し、信用規制の発表で売り圧力が高まったFDK <6955> 、今7月期3Q純利益が56%減となった綜合臨床ホールディングス <2399> なども売られた。  業種別では、海運、鉱業、保険、空運株などが上昇。情報通信、電力・ガス、小売り、陸運株などが弱含んでいる。(編集担当:片岡利文)
6日の日経平均株価終値は5日ぶり小反落。2円13銭安の1万5077円24銭で取引を終えた。
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2014-06-06 15:00