上海の中古不動産市場、取引件数低迷で「危機的状況」?・・・業界関係者から「継続すれば店じまい」の声も=中国メディア

 中国メディアの財経網は5日、上海の不動産大手企業である徳佑地産から入手したデータを引用し、5月における上海市の中古不動産取引件数が前月比で大幅に落ち込んだことを伝え、「低調な取引が続けば、中古物件の仲介業者らは店じまいをせざるを得ない」などと伝えた。  記事は、徳佑地産から入手したデータとして、5月の上海市の中古不動産取引件数が前月比12.41%減の1万5100件にとどまり、前年同月比で27.45%減となったことを伝えた。  さらに上海の中古不動産取引件数が5カ月連続で減少し、5月の数字は直近25カ月で2番目に低い数字だったことを紹介。21世紀不動産上海区域市場研究部の統計として、2014年1月から5月までの中古不動産取引件数は8万2400件にとどまり、前年同期比45.6%減となったことを伝えた。  また、徳佑地産の関係者の言葉として、5月の1万5100件という数字は仲介業全体の損益分岐点ぎりぎりの数字であるとし、「取引件数の低迷が続けば、上海の仲介業者らは店じまいを迫られる可能性がある」と報じた。  さらに、21世紀不動産上海区域市場研究部の関係者が「一部の新築不動産で値下げ販売が行われていることから、購入希望者らは不動産価格がさらに下落すると考えている一方で、大多数の中古物件の売主は資金に困っているわけではないため値下げが行われにくく、買主と売主の考え方に隔たりが生まれている」と語ったことを紹介。  また、不動産ローンの審査が依然として厳しいことも重なったことで、例年であれば不動産の販売が伸びるはずだった5月を逃してしまったと伝えた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの財経網は5日、上海の不動産大手企業である徳佑地産から入手したデータを引用し、5月における上海市の中古不動産取引件数が前月比で大幅に落ち込んだことを伝え、「低調な取引が続けば、中古物件の仲介業者らは店じまいをせざるを得ない」などと伝えた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-06-06 15:15