今週の為替相場見通し(2014年6月9日-)=為替王

 米ドル円は先週末も結局、1ドル=102円台での値動きに留まりました。先週はブログで、短期的な方向性は上向きに転換した可能性があると指摘しました。今週も引き続き、どちらかというと上向きとの判断を維持します。下方向の相場下支えポイントは、目先は102円台前半。仮にその水準を割り込んでも次に101円台前半。つまり比較的近いところにいくつも下支えポイントがあり、今週急に下落が拡大するようなシナリオはあまり考えにくいです。豪ドル円については、1週間前に「反発の目処としましては95円台半ば~後半あたり」(先週号の為替相場見通しより)と申し上げましたとおり。先週末、まさにその目処に到達しました。ユーロ円については、ひとまず1ユーロ=140円台前半の水準が目処になると考えます。  先週末の雇用統計について言及しておきます。私は一貫して、アメリカ経済は順調に(一般的に日本で言われているよりもはるかに順調に)回復、拡大を続けており、それに伴い株価も長期的に上がり続けると言い続けてきました。雇用統計もその通り、良好な数値を示しているとの認識です。金利についても今年はとりあえず緩和策を段階的に縮小して、来年中にはゼロ金利を解除して利上げする時期が取り沙汰されるようになると思います。ただ、最近の米国株高については、目先のターゲットに接近しており、短期的にはそろそろ一服するだろうと見ています。(執筆者:為替王)
米ドル円は先週末も結局、1ドル=102円台での値動きに留まりました。先週はブログで、短期的な方向性は上向きに転換した可能性があると指摘しました。
economic
2014-06-09 00:15