中国の不動産市場は、これから「銀の時代」を迎える・・・市場の可能性を示唆=中国メディア

中国不動産最大手の万科企業の郁亮総裁は5日、「中国不動産市場の黄金期はすでに終わった」との見方を示す一方、氷山にぶつかって沈没寸前のタイタニック号では決してないと語った。中国新聞社が報じた。
創業30週年を迎え、万科はビジネスパートナーを集めてのイベントを初めて開催した。記事は同イベントで、郁亮総裁が中国の不動産市場を「シマウマ」に喩えたことを紹介、その意味として「現在の不動産市場には楽観と悲観が相い混じっている」、「市場が楽観に包まれている時は警戒を怠らず、悲観に包まれているときは自信が必要である」と喩えたことを伝えた。
中国の不動産市場に見え始めた「冷え込み」の兆しについて、大手不動産会社SOHO中国の潘石屹董事長は5月、「中国不動産市場はタイタニック号であり、まもなく氷山に衝突する」と悲観的な言葉を語っていた。
記事は、万科企業の郁亮総裁がSOHO中国の潘石屹董事長の見方に真っ向から反対したことを紹介、「中国不動産市場の“黄金”期は終わったものの、これから迎えるのは氷河期ではなく、“白銀(=銀)”の時代だ」、「銀も貴金属の1つであり、価値のないものではない」と論じたことを伝えた。
さらに郁亮総裁は不動産市場が抱える問題は人口と関わりがあると指摘する一方、中国の人口が今後、減少に向かうとしても不動産市場も低迷に転じるとは言えないとし、「良好な教育を受けた消費者が増えれば不動産市場の発展につながる」、「農村部から都市部への人口流入は終わっておらず、北京市や上海市といった大都市のほかにも住宅供給量が足りない問題に直面している都市は多い」と語った。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国不動産最大手の万科企業の郁亮総裁は5日、「中国不動産市場の黄金期はすでに終わった」との見方を示す一方、氷山にぶつかって沈没寸前のタイタニック号では決してないと語った。中国新聞社が報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-09 10:15