高速鉄道の輸出促進は、世界が中国を理解する「名刺」になる=中国メディア

中国が高速鉄道の輸出を進めていることについて、中国メディアの東北新聞網は9日、「わが国が高速鉄道の輸出を進めることは、中国という国を理解してもらううえでの名刺代わりになる」と論じる記事を掲載した。
記事は、国土が大きく、人口の多い中国にとって、もっとも安全で経済的、さらに環境にも優しい運輸方法こそ高速鉄道であるとし、高速鉄道の誕生によって中国の現代人のビジネスや旅行における移動時間短縮というニーズを満たすことができるようになったと論じた。
さらに、中国初の高速鉄道が開通したのが2007年であったことを紹介、それから8年足らずの間に北京と上海を結ぶ高速鉄道をはじめとする数十本もの高速鉄道網が整備され、その総運行距離は世界一に達したと胸を張った。
また、世界でもっとも早くに開通した高速鉄道は日本の新幹線であったと指摘、「新幹線は安全かつ高速、高い安定性といった評価を世界で勝ち取った」とし、日本を訪れたトウ小平氏も「羨望の気持ちを抱きつつ新幹線に乗ったものだ」と伝えた。
一方で記事は、中国は日本をはじめドイツやフランスなどの先端技術を「学び」、「吸収」することによってわずか10年足らずの時間で高速鉄道技術においてイノベーションを実現したと主張。さらに、大量のテストや実践を通じて世界一流の技術標準を形成し、独自の知的財産権を持つ高速鉄道を発展させたなどと論じた。
続けて、時速350キロメートルで走行可能な中国高速鉄道は人びとの「中国の鉄道」に対する印象と見方を変えたとし、東南アジアや欧州、アフリカなどの国々が高速鉄道において中国との協力を望んでいると主張、「高速鉄道に乗って米国に行く」という構想も将来的には夢ではなくなるかもしれないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国が高速鉄道の輸出を進めていることについて、中国メディアの東北新聞網は9日、「わが国が高速鉄道の輸出を進めることは、中国という国を理解してもらううえでの名刺代わりになる」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2014-06-10 11:15