五洋建設は中期計画で「臨海部ナンバーワン企業」を目指す
五洋建設 <1893> の出直り相場が期待されている。前2014年3月期は営業利益98億9600万円と前々期に比べ53%の大幅増益を達成した。一転、今2015年3月期は営業利益96億円と、前期比3%減の見落としが明らかになり、それが原因で株価はさえない展開が続いている。
今期の見通しについては、単体の完工高は国内土木工事で小幅減、国内建築工事で小幅増を見込んでおり、国内工事の完工高は前期並みを計画。海外工事は期初の手持ち工事が増加するなか、順調な工事進捗が見込まれるため、完工高の増加を予想。売上げは前期を2%上回る見通し。利益面では、労務費の上昇などで国内土木工事の完工粗利益率の小幅低下を見込んでいるほか、人件費などを中心に販管費が増加するため営業利益は前期を下回る計画だ。
今期予想の開示とともに、2017年3月期を最終年度とする新中期経営計画を明らかにした。現場力(技術力・施工力・案全力・マネジメント力)の強化、五洋ブランド(技術・施工・安全・品質・顧客信頼)の確立、強固な経営基盤の構築を通じ、「臨海部ナンバーワン企業」として臨海部の高い競争力・収益力を飛躍の推進力にする考え。中計最終年度の経営目標として、営業利益120億円以上(前期実績98億9600万円)の達成を目指す。
今のところ株価は足元の業績停滞に反応しているが、それは5月21日の安値267円で織り込んだ。ゼネコン株の順調な上げを受け、ここ見直し買いがボリュームアップに転じてきている。今期の見通しについては会社側の想定が慎重として、アナリスト筋では今期の連続増益確保を想定する見方が支配的になっている。新たな見直し要素を得て株価の戻りも本調子になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
五洋建設<1893>(東1)の出直り相場が期待されている。前2014年3月期は営業利益98億9600万円と前々期に比べ53%の大幅増益を達成した。
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2014-06-10 12:45