日経平均終値は129円安、6月2日以来の1万5000円割れ

 10日の日経平均株価終値は、129円20銭安の1万4994円80銭と反落。  前日のNYダウが3日連続で最高値を更新したことから、寄り付きの日経平均は6円高の1万5130円でスタート。その後は1万5200円に接近したものの、大きな買い材料が見当たらず、高値警戒感が台頭したことから上げ幅を徐々に縮小、マイナスに転じた。  後場は1万5000円台でのもみ合いが続いたが、ドル・円がやや円高に進んだこともあり、徐々に売りの勢いが強まり、日経平均は午後2時過ぎに1万5000円を割り込んだ。終値では2日以来の1万5000円割れとなった。  個別では、ユニクロの値上げ方針が報じられたファーストリテイリング <9983> や、欧州での人員削減が観測された任天堂 <7974> が朝高後にマイナス転換。主力株では、コマツ <6301> やソフトバンク <9984> 、シャープ <6753> なども弱含んだ。  また、海外での出店計画が報じられた良品計画 <7453> や、前4月期が営業減益に終わったビューティガレージ <3180> なども軟調となっている。  一方、ロボット関連で新材料が発表された菊池製作所 <3444> 、アドビとの業務提携が好感されたシナジーマーケティング <3859> 、業績予想を修正したネクストジェン <3842> などがストップ高。  4月中間期業績が急拡大した学情 <2301> 、今1月期予想を上方修正したスバル興業 <9632> 、国内証券が投資判断を2段階引き上げたキッツ <6498> なども大幅高している。  業種別では、陸運、銀行、鉄鋼、電力・ガス株などが堅調。パルプ・紙、ノンバンク、証券、サービス、情報通信株などが大きく売られた。(編集担当:片岡利文)
10日の日経平均株価終値は、129円20銭安の1万4994円80銭と反落。
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2014-06-10 14:30