新車投入が「牽引」、日系車が中国市場で販売伸ばす・・・なお増加幅は縮小=中国メディア

 トヨタ、日産、ホンダが発表した5月の中国市場における自動車販売台数はいずれも前年同月比で増加となり、特にホンダは同10.5%の大きな伸びを示した。中国メディアの中研網は9日、新車投入による牽引のもと日系車が販売を伸ばしていると論じた。  報道によれば、日産の5月の中国市場における新車販売台数は前年同月比3.1%増の10万6100台だった。3月の増加幅が26%、4月の増加幅が14.7%だったことに比べると増加幅の差が明らかになっていることについて、記事は日産側の発表として、「中国経済の成長速度が鈍化しつつあり、商用車の販売が芳しくなかった」と伝えた。  一方で、日産の中国での合弁会社である東風日産の販売では好調で、新型X-TRAILはすでに2万台以上の予約が入っていることを紹介、2014年の中国での販売目標として前年比10.6%増の140万台を掲げていることを伝えた。  トヨタの5月の販売台数が前年同月比2.7%増の8万1100台だったことについて、「増加幅は3月の19%、4月の12%に比べ、前年同月比で見た増加幅は明らかに縮小した」と伝え、その原因として新型カローラの発売を前に、旧モデルの予約受付を停止したことを挙げた。  さらに、トヨタの販売台数は9カ月連続で前年の数字を上回っていると指摘、14年の販売目標として前年比22%増の110万台を掲げていると紹介した。また、広汽トヨタが中国の若年層をターゲットにデザインしたLEVINの予約は順調に伸びていると伝えた。  ホンダの5月の販売台数が前年同月比10.5%増の6万270台となったことについて、記事はホンダの広報担当者の話として、「凌派(CRIDER)や傑徳(JADE)といった中国専用モデルが消費者から支持されたため」と伝えた。また、ホンダが今年の目標として販売台数を20%伸ばすことを目指していると紹介、すでにクロスツアーやフィット、ヴェゼルといった新車を相次いで投入しているとし、「今年はホンダが新車を集中投下する年になる」と伝えた。  記事は、日系車の販売を総括したうえで「日系車はすでに日中の領土問題による影響から抜け出している」とし、そのための努力として日本の自動車メーカーが中国の消費者を研究してデザインした新車の投入や、ハイブリッド技術の移転、反日デモで破壊された日系車オーナーへの保障などを行ったことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
一方で、日産の中国での合弁会社である東風日産の販売では好調で、新型X-TRAILはすでに2万台以上の予約が入っていることを紹介、2014年の中国での販売目標として前年比10.6%増の140万台を掲げていることを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-11 09:15