アビスト水素水など新規事業を新たな収益の柱に育てる
アビスト <6087> (JQS)の商いがボリュームアップに向かい、出直りを鮮明にしてきた。取引先上位のトヨタ自動車 <7203> やスタンレー電気 <6923> などの株価強調を受け、同社の株価の出遅れに関心が回ってきている。
今2014年9月期の3月中間決算は、売上げ25億3200万円(前年同期は未公表)、営業利益3億8000万円(同)を達成した。それぞれ期初予想の25億2600万円、8億900万円を上回る好調なものであった。
9月通期では、売上げ53億8500万円(前期比14.1%増)、営業利益6億6500万円(同2.2%増)の計画。主要事業である設計開発アウトソーシング事業の業容拡大を図るとともに、新規事業の水素水製造販売事業を本格始動する。
特に、子会が手掛ける水素水事業は、早期に軌道に乗せ第2の収益源に育て上げる意向だ。今期は商品宣伝のための試供品の製造配布を中心に行い、立ち上げ費用が増加しているが、既存事業とは市場環境を異にする新規事業の展開は中期計画の重要なポイントである。今期利益の伸びが抑えられるのも、新規事業の負担によるもので、来期以降は収益押し上げ要因に転化するものと期待される。
また、今後の成長戦略では3Dプリント事業で設計開発の周辺事業を開拓することを目指す。現在は顧客のアイデアから機械部品やキャラクターの3Dデータを作成し納品している。今後は顧客への納品データから3Dプリンターを使用し試作品を迅速に作成・提供する方針。試作業者とのデータややり取りを省略し、スムーズに試作検討作業に移行できる利点がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アビスト<6087>(JQS)の商いがボリュームアップに向かい、出直りを鮮明にしてきた。
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2014-06-11 13:00