グリムスは2期ぶり最高純益更新・積極中期計画をテコに再生エネ関連株人気を強めて急反発

  グリムス <3150> (JQS)は、198円高の1274円と急反発し、5月21日につけた年初来安値780円からの底上げを鮮明化している。ジャスダック市場の値上がり率ランキングのトップ5にランクインする高人気となっている。新興市場ではLINE関連株、ロボット関連株などの材料株のサバイバル相場が再燃、値幅取りの動きが激化しているが、今年年初に人気化した再生可能エネルギ関連株の一角に位置する同社株にも下げ過ぎ訂正期待の買い物が再燃しており、今3月期純利益の2期ぶりの過去最高更新や今期から推進する中期経営計画の積極的な目標数値も見直され、買い手掛かりとなっている。 ■電力自由化関連の商品構成を強化し3年後純利益は84%増   同社の今3月期業績は、売り上げ65億9200万円(前期比14.0%増)、営業利益5億500万円(同81.7%増)、経常利益5億円(同70.8%増)、純利益2億6700万円(同73.7%増)と大幅続伸が予想され、純利益は、増益転換して一部事業譲渡による特別利益2億800万円を計上して達成した2013年3月期の過去最高(2億2800万円)を更新する。電力自由化に対応した商品ラインアップを拡充しており、一般家庭向けに住宅用太陽光発電システムなどを販売するスマートハウスプロジェクト事業では、前期に進出した西日本地域での販売を強化するとともに、メガソーラーの建設など再生可能エネルギー開発事業により売電収入を図る新収益形態を確立、事業者向けに電気基本料金削減コンサルティングなどを行うエネルギーコストソリューション事業では、営業社員を育成するとともにスタートさせた電力の調達改善を図る電力代理購入サービスを積極推進することなどが寄与する。   この好業績は、今期から新たに策定して3カ年計画で推進する中期経営計画でさらに加速する見込みであり、最終年度の2017年3月期には売り上げ72億2900万円、営業利益9億円、経常利益8億9500万円、純利益4億9300万円を目標にしており、純利益は、今期予想に対して84.6%増と高成長する計算となる。 ■分割権利落ち高値からの調整幅の3分の1戻しをクリアし一段の割安修正へ   株価は、昨年11月に発表した株式分割(1対2)を歓迎して昨年来高値3100円をつけ、1419円で権利を落とし、落ち後安値715円から再生可能エネルギー関連株人気の波及で権利落ち分を埋めて同高値2100円まで2.9倍化した。ただ同高値からは、前期業績が期初予想をやや下ぶれて着地したことなどからほぼ往って来いとなる年初来安値780円まで調整、下げ過ぎ訂正と中期経営計画を評価して3分の1戻をクリアするまでリバウンドしている。PERは15倍台となお割安であり、半値戻し、全値戻しと一段の戻りを試す値幅効果が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
グリムス<3150>(JQS)は、198円高の1274円と急反発し、5月21日につけた年初来安値780円からの底上げを鮮明化している。
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2014-06-11 13:15