本物の「超セレブ中国人観光客」 、知られざる日本での驚愕の行動

東京に住んでいると「目にしない日はない」というほど近い存在であるのが、中国人旅行客です。その様子が2013年の来日した外国人旅行者の国籍別免税品消費総額割合のデータからも見て取れます。
観光庁によると、日本で中国人旅行者の支出額は1人あたり17万円以上とアメリカを抜いて1位であり、旅行消費額の総数からみても2位の台湾に大差をつけてトップになっています。
来日する旅行客はそのほとんどが中流階級以上であり、関税が中国よりも低い日本でブランド品を購入していくわけです。しかし、街中で「超富裕層」と呼ばれる方たちを見かける機会は滅多にありません。
では、本当のセレブはどこでなにをしているのでしょうか。実は彼らの行動を見ていると、様々なビジネスチャンスがありそうと分かるのです。
■ セレブの日本での行動 ホテル編
中国から日本に旅行しようとすると、一般にビザの関係で旅行会社を通してホテルを予約する必要があります。こうして新宿のニューシティホテルに予約を取った弊社の某お客様夫婦、ホテルに入るなり、
「うちのペットの部屋より狭いけど……。ここででは寝れないから変えて」
との苦情が弊社に入り、一泊10万円程度のリッツカールトンホテルのお部屋へと即移動。ニューシティホテルの宿泊費は宿泊2週間で数十万円。これだけでも、痛い気がしますが、リッツカールトンの場合、140万円程度です。ちなみにニューシティホテルの鍵は弊社の担当者に、「好きに使ってね」と渡していただく始末。たしかに、2週間連泊することなんて、気にもすることもないのでしょう。おふたりはその後、銀座で、2日間で数千万円のお買い物をされました。
購入されるものは、エルメスのバッグ、高級腕時計、高級ブランドの洋服数十着などドラマの中のセレブの買い物そのままで、その買い方で店員に覚えられたりしています。
■東京の物件は狭すぎる?
中国の某広広告会社社長は会食している最中、急に「東京の物件を買いたいから、不動産を見に行こう」とおっしゃりました。どうやら、2カ月に1回程度の来日の際、ホテルに泊まるのが嫌になったそうで、そのための家が欲しいとの事でした。そうなると、そのあとの予定は全てキャンセルして物件内覧の手配をします。
こういった事はよくあることですので、中国の富裕層を相手にする場合肝に銘じておきましょう。思いついたらすぐ行動したいのです。させてあげる以外に道はありません。
同社長は赤坂の80平米1億円以上する物件などをご覧になりましたが、狭すぎるようで、改めて300平米以上という要望が追加されました。しかし、東京にそこまでの豪華物件はなかなかないものです。その社長、物件をいまだにお探し中のようです。
■どうしてもプライベートジェットで行きたい!
さて、セレブともなるとプライベートジェットで来日される方も少なくありません。お客様ですので個人情報は公開できませんが、先日、奥様が20代後半の女優、旦那様が超のつく大金持ちというあるご夫婦は、プライベートジェット2機でいらっしゃいました。
2週間の滞在をされましたが、成田空港からプライベートジェットを1週間しか置いておけないと言われ、「じゃあ、羽田空港に移動させれば」と二つ返事で成田-羽田に飛行機をお引越し。この移動だけで費用は数百万にのぼります。マー君が5千万でプライベートジェットをチャーターしNYに行ってもニュースになりましたが、これは彼らにとっての日常でしょう。
また、夫婦は連れてきた友達、家政婦、パイロット、客室乗務員もすべて5つ星ホテルに泊まらせているという懐の深さ。
これは日本にくる中国人セレブに共通して言えることですが、「日本が好き」ということです。来る来ないに関わらず、日本を嫌いな方は少ないのです。また、「メイド・イン・ジャパン」を信用しています。中国で売っている「モノ」は基本的に信用していません。
冒頭で言ったように、中国国内で関税が多くかかるブランド品を日本で買うことは知られていますが、生活消耗品の買い物や、アンチエイジング、健康診断も日本でされる方が本当に多いのです。それがステータスとも言えるでしょう。
例えば、先ほどの20代女優の奥様ですが、某クリニックで1本1万5000円の睫毛美容液を買い占め、1箱1万8000円のビタミン剤も買い占めようとしたところ、「在庫がなくなると困る」というクリニック側の嬉しい悲鳴にご配慮いただき、1箱だけ残して購入されました。
弊社では、中国人セレブや芸能人といった富裕層の方々を集めるところから日本に招き、来日後の対応まで全面的にサポートしていますが、この中で、日本は中国人富裕層の需要にもっと応えるチャンスがあると、日々痛感しています。(執筆者:夏川 浩 提供:中国ビジネスヘッドライン)
東京に住んでいると、目にしない日はないというほど、近い存在であるのが中国人旅行客です。その様子が2013年の来日した外国人旅行者の国籍別免税品消費総額割合のデータからも見て取れます。
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2014-06-11 14:30