きちりは高値圏で堅調、好業績を評価して上値追い

  飲食チェーンのきちり <3082> (東2)の株価は高値圏で堅調に推移している。好業績を評価して自律調整を挟みながら上値追いの展開だろう。   関西および関東エリアに直営店を展開する飲食チェーンで、カジュアルダイニング「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」を主力業態とする自社ブランド事業、および店舗受託運営事業を展開し、前期(13年6月期)末の直営店舗数は68店舗(関西エリア43店舗、関東エリア25店舗)である。   13年2月に食品加工機械メーカーのサタケ、13年4月にイタリアのバックブランド「オロビアンコ」、13年5月に福岡県「はかた地どり」生産者である農業組合法人福栄組合と業務提携し、店舗を受託運営するプラットフォームシェアリング事業の確立を目指している。今後は「はかた地どり専門店・福栄組合」を多店舗展開型業態に育成する方針だ。   中期経営計画では経営目標値として、18年6月期の売上高100億円、営業利益15億円、経常利益16億円、純利益10億円、配当性向30%を掲げている。首都圏への新規出店強化などの成長戦略を推進し、自社ブランド事業100店舗、プラットフォームシェアリング事業契約店舗数500店舗を目指している。   今期(14年6月期)業績(非連結)見通しは売上高が前期比17.3%増の73億円、営業利益が同23.8%増の7億円、経常利益が同23.9%増の7億50百万円、純利益が同30.7%増の4億50百万円としている。第1四半期(7月~9月)は輸入原材料価格の上昇や人材採用による販管費増加などで減益だったが、期中の新規出店効果などを考慮すれば通期ベースでは好業績が期待される。   株価の動き(14年1月1日付で株式2分割のため権利落ち後の修正株価)を見ると、水準切り上げの展開が続いている。11月27日に583円を付けて上場直後の13年4月高値を突破し、さらに12月19日に605円、12月26日には前日比46円(8.13%)高の612円まで上値を伸ばす場面があった。今期好業績見通しを評価する動きだろう。   12月26日の終値580円を指標面(14年1月1日付の株式2分割後)で見ると、今期予想PER(会社予想EPS44円38銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想年間7円50銭で算出)は1.3%近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形であり、自律調整を挟みながら上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
飲食チェーンのきちり<3082>(東2)の株価は高値圏で堅調に推移している。好業績を評価して自律調整を挟みながら上値追いの展開だろう。
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2013-12-27 09:30