中国経済に「ハードランディング」の恐れも・・・現実化すれば「アジアに大きな影響」=中国メディア

中国メディアの和訊網はこのほど、世界銀行の開発見通しグループマネジャーのアンドリュー・バーンズ氏がBBC中文網の取材に応じたことを伝え、バーンズ氏が2014年における中国の経済成長率が7.6%に達するとの見通しを示す一方で、中国経済には「ハードランディング」の可能性があると警鐘を鳴らしたことを紹介した。
記事は、バーンズ氏が取材に対し、「中国経済には今なお試練に直面していると考えている」、「経済が下振れすればコントロール不能になる恐れもある」と語ったことを伝え、中国経済のハードランディングの可能性も考えておかなければならないとの見解を示したことを伝えた。
さらに、世界銀行がこのほど発表した「世界経済見通し」においても、ハードランディングが現実のものとなれば、アジア全体に大きな影響をもたらすことになると指摘したと紹介。
また、バーンズ氏が「中国の指導者らは外需主導から内需主導の経済モデルへの転換を試みているが、極めて厳しい戦いになる」との見解を示したことを伝え、中国政府は改革と成長の均衡を取るべきと述べたことを紹介した。
さらにバーンズ氏は、中国政府が金融面における調整を行っていることは正しいとの見方を示す一方、「金融における調整は経済成長を鈍化させる」と指摘。資金を企業から個人へ移動させ、個人収入を増やすための調整が必要との見解を示す一方で、そうなれば企業の利益が圧迫され、企業の債務返済能力が低下する恐れがあると語った。
また、国際通貨基金(IMF)のデビット・リプトン筆頭副専務理事がこのほど、中国の経済成長率が7.4%を下回った場合には金利引き下げなどの刺激策を取る必要があると述べたことについて、記事はバーンズ氏が「金利引き下げによって市場に流れた資金が固定投資へ回る可能性を指摘した」と伝え、「そうなれば内需主導型への経済モデルの転換が台無しになる」と主張したことを紹介した。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの和訊網はこのほど、世界銀行のアンドリュー・バーンズ世界銀行開発見通しグループマネジャーがBBC中文網の取材に応じたことを伝え、バーンズ氏が2014年における中国の経済成長率が7.6%に達するとの見通しを示す一方で、中国経済には「ハードランディング」の可能性があると警鐘を鳴らしたことを紹介した。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-06-12 11:15