太平電業は電力自由化の流れで存在感が強まる
太平電業 <1968> が年初来高値圏で頑強な動きを続けている。業績回復に評価が高まっている。前2014年3月期は営業利益21億2900万円と、前々期比44%の営業減益に見舞われた。ただ、これも従来予想の18億円を大きく上回る、上振れ着地である。
そして、今2015年3月期は営業利益27億5000万円と前期比29%増の大幅増益転換が見込まれている。同社は、国内外の火力・原子力発電所をはじめ、自家用発電設備、各種プラント、環境設備などの建設工事およびメンテナンス工事を手掛ける。特に、発電設備事業への依存度が高い。
政府の経済対策による震災復興事業や公共投資に加え、東京オリンピックの開催が決定し、建設業界は先行きに期待感を持たせる状況にある。同社の主力事業である電力業界においては、原子力発電所の長期運転停止による火力発電所の燃料費負担が大幅に増加していることから、コスト削減と効率化が強く求められている。原子力発電以外にも燃料電池などの新技術による発電設備や、風力発電、地熱発電などの自然循環型の発電設備の建設にも取組んでいる。
ここへきて、電力自由化の動きが強まっているが、その前提となるのは十分な発電能力。発電をトータルに提供できる同社は電力の安定供給面で活躍余地は広がる方向にある。また、前期の建設工事部門、補修工事部門ともに受注が好調で、受注高は848億円と、前々期の609億円を大きく上回る好調ぶりであった。今期さらに上積みへ期待感が醸成されるところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
太平電業<1968>(東1)が年初来高値圏で頑強な動きを続けている。業績回復に評価が高まっている。前2014年3月期は営業利益21億2900万円と、前々期比44%の営業減益に見舞われた。
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2014-06-12 13:45