日経平均は95円安、朝安後に下げ幅縮小も1万5000円に届かず

 12日の日経平均株価終値は、95円95銭安の1万4973円53銭と反落した。  朝方の日経平均は、前日NYダウの反落、為替の円高進行などを嫌気し、127円安の1万4942円で寄り付き。節目となる1万5000円を割り込み、午前10時過ぎには207円安まで売り進まれた。  ただし、目立った売り材料は見受けられず、個人投資家の投資意欲も衰えていないため、売り一巡後は下げ幅を縮小。後場には1万5000円に接近する場面もあった。  個別では、今7月期3Q決算が減益となったシーシーエス <6669> 、信用規制が強化されたエイチーム <3662> などが急落。外資証券が投資評価を引き下げたローム <6963> 、今1月期1Qの減収減益が嫌気された東京ドーム <9681> なども弱含んだ。  一方、電力自由化法案成立で関連株が動意付き、省電舎 <1711> が連日のストップ高。グリムス <3150> も急伸した。ネットゲーム関連も物色され、ディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> 、グリー <3632> 、コロプラ <3668> 、KLab <3656> などが大幅高となっている。  ほかにも、NEDOのプロジェクト委託先となったプレシジョン・システム・サイエンス(PSS) <7707> がストップ高となり、6年ぶりの新卒採用が報じられた中山製鋼所 <5408> が急騰。仏企業のエネルギー事業を共同買収の方針と報じられた三菱重工業 <7011> も堅調となった。  業種別では、不動産、金属製品、水産、ノンバンク、空運、保険株などが弱含んだが、証券、ガラス・土石、石油製品、銀行、鉱業株などが堅調となった。(編集担当:片岡利文)
12日の日経平均株価終値は、95円95銭安の1万4973円53銭と反落した。
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2014-06-12 14:15