プラマテルズは下値固め完了してモミ合い上放れ

  合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価は、400円~410円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、下値固めが完了してモミ合い上放れの動きを強めている。今期(15年3月期)増収増益見通しであり、指標面の割安感も評価して出直り展開だろう。1月高値447円を目指す。   双日 <2768> グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社である。エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力として、需要先はOA・事務機器、家電・電子部品を中心に建材、医療機器、自動車、容器・化粧品、玩具向けなど幅広い。   高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイなどアジア市場への展開を積極推進している。13年5月にはインド、13年8月には台湾にも現地法人を設立してアジアでの拠点整備がほぼ完了した。   今期(15年3月期)の連結業績見通し(4月25日公表)は、売上高が前期比4.9%増の625億円、営業利益が同8.0%増の9億円、経常利益が同9.5%増の8億80百万円、純利益が同71.6%増の4億80百万円、配当予想は前期と同額の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)としている。純利益は前期計上した特別損失(厚生年金基金脱退特別掛金2億66百万円)の一巡も寄与する。   世界的な景気回復を背景として、高付加価値商材を中心にエンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂の需要が堅調に推移するだろう。市況の改善、アジアの拠点整備、グループの連携強化などの効果も寄与して好業績が期待される。   株価の動きを見ると、1月高値447円から反落後は水準を切り下げ、4月以降は概ね400円~410円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だった。しかし徐々に下値を切り上げて、6月10日と6月12日には415円まで上値を伸ばす場面があった。400円近辺で下値固めが完了してモミ合いから上放れる動きのようだ。   6月12日の終値412円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.6%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS882円12銭で算出)は0.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を突破してモミ合い上放れの動きを強めている。指標面には割安感が強く、強基調に転換して出直り展開だろう。1月高値447円を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
合成樹脂専門商社のプラマテルズの株価は、400円~410円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、下値固めが完了してモミ合い上放れの動きを強めている。
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2014-06-13 09:00