物語コーポは続落も期末接近で連続最高純益・増配に見直し買い再燃必至

  物語コーポレーション<3097>(東1)は、40円安の3020円と5日続落して始まっている。前日の米国株の続落を受けて、東京市場も、日経平均株価が、142円安と続落してスタートしたことから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いている。   ただ、同社の決算期末の6月末が接近しており、下値では、今6月期純利益の連続過去最高更新と連続増配を見直し、内需割安修正買いと配当権利取りの買いが再燃する可能性が強い。月次売上高が、消費税増税後も既存店、全店とも前年同月比プラスを維持していることも、来2015年6月期業績への期待を高めフォローの材料となろう。 ■積極的な新規出店と新規採用の早期戦力化で月次売上高は連続プラス   同社の今6月期業績は、売り上げ266億4100万円(前期比17.9%増)、経常利益22億2200万円(同11.0%増)、純利益12億9400万円(同19.7%増)と予想され、純利益は、連続して過去最高を更新する。年間の新規出店を41店舗(前期実績20店舗)と積極化し、今年4月に新規採用を98名(同59名)に拡大させ、外食産業で顕在化している人手不足に早期に対応、第3四半期(3Q)まで新規出店を直営店・FC店合計で27店舗(前年同期21店舗)、退店4店舗(同12店舗)と23店舗の純増とし、既存店売り上げも、焼肉部門を中心にリピート客が高水準に推移し、新規採用社員も早期に戦力化しており、これに伴う月次売上高の連続プラスが、新規出店に伴う物件取得費や開業費用の増加などをカバーして連続して過去最高を更新する。   配当も、中間配当を前年同期の12円から15円に引き上げ、期末配当を前期末と同様の15円とし年間30円(前期実績27円)へ連続増配する。 ■期末の配当権利取りをテコにPER12倍台の割安修正に再挑戦   株価は、昨年12月16日払込みで実施した新株式発行(発行価格3108円)・株式売出しが響いて年初来安値2886円まで1000円幅の大幅調整となり、同安値から月次売上高の連続プラスなどを支えに3715円まで戻し下げ幅をほぼリカバーしたが、3Q利益が小幅ながら減益転換したことで3000円台を再確認する再調整を続けている。PERは12倍台と下げ過ぎを示唆しており、期末の配当権利取りとともに一段の戻りにチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
物語コーポレーション<3097>(東1)は、40円安の3020円と5日続落して始まっている。
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2014-06-13 09:45