中国では「ハッチバック車」は売れない?・・・中国市場の「禁区」に挑む韓国の起亜自動車=中国メディア

 現代自動車グループの起亜自動車が中国のハッチバック市場に新車を投入したことについて、中国メディアの汽車商業評論はこのほど、「起亜の新車投入は中国自動車市場でもっとも競争の激しく、“禁区”とも言える市場だ」と伝えた。  起亜自動車の中国での合弁会社・東風悦達起亜が、4月に中国市場へと投入したハッチバック車「K3S」について、記事は「起亜自動車は中国市場における“禁区”へと挑戦するが、攻略するうえでの難易度は極めて高い」とし、現代自動車の合弁会社・北京現代ですら苦戦している市場であるとの見方を示した。  記事は、現代と起亜が中国市場で投入している車種について、「市場を細分化し、重要な市場に多くの車種を重点的に投入していることが分かる」と指摘。一方で、現代が中国でスポーツタイプのハッチバック車を投入していないことを挙げ、起亜が現代にない車種を投入するのは「K3S」が初めてだと論じた。  続けて、起亜は現代にないスポーツタイプのハッチバック車を投入することで、ブランドの個性を強化する良いチャンスになると指摘しつつも、「販売が目標を下回れば、今回の起亜の挑戦は徒労に終わるだろう」と伝えた。  また、現代も起亜もこれまで中国のハッチバック市場で「散々たる結果」しか収められていなかったことを伝え、「現代も起亜も中国のハッチバック市場で成功したことはない」と紹介。その理由について、中国人消費者はセダンタイプの自動車を好む傾向があるうえ、ハッチバックを好む消費者はセダンタイプの自動車よりも「ブランド」および「性能」を重視する傾向があるためと論じた。  記事は起亜が「K3S」の販売目標台数として月間6000台としていることを指摘、4月10日に販売を開始した「K3S」が、同月に3000台に達したことは「とても良いスタートと言える」と評価した。一方で、「新車」としての魅力が薄れた場合に販売がどうなるか、起亜がワールドカップ(W杯)のオフィシャルパートナーであることを指摘しつつ、「1カ月間にわたって続くW杯は、K3Sの起爆剤になるだろうか」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Pashkov Andrey/123RF.COM)
現代自動車グループの起亜自動車が中国のハッチバック市場に新車を投入したことについて、中国メディアの汽車商業評論はこのほど、「起亜の新車投入は中国自動車市場でもっとも競争の激しく、“禁区”とも言える市場だ」と伝えた。(イメージ写真提供:(C)Pashkov Andrey/123RF.COM)
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2014-06-13 10:00