ムーンバットは大雨が降っても晴れても和戦両様の割安修正期待で底値逆張り妙味
ムーンバット <8115> (東2)は、1円高の203円と反発し、5月20日に顔合わせした年初来安値194円に並ぶ安値水準からの底上げを窺っている。梅雨入りとともに全国各地で相次いでいる記録的な大雨を受け、雨傘需要が増加するシーズン・ストック人気の再燃期待を高め割安株買いが再燃している。また同社は、梅雨の晴れ間の一転した気温の上昇下でも、紫外線対策の日傘(パラソル)需要が拡大するだけに、今3月期純利益の増益転換の見直しも加わり、全般相場調整下で逆行高する和戦両様の材料株資格は十分と評価されている。チャート的には、天井は低いが、梅雨明けに向け話題を集めて意外展開する可能性も捨て切れない。
■雨傘・パラソル兼用の新シリーズを展開しゲリラ豪雨に対応
同社は、洋傘業界のトップ企業で、前2014年3月期業績は、昨年の気候が、早期の梅雨明けとその後の猛暑到来でパラソルの販売が好調に推移したものの、雨傘の販売が、全国的に局地的で突発的な豪雨が多く、購買ニーズにつながる降雨が少なかったとして決算発表直前の今年4月に下方修正、純利益は、5億2400万円(前々期比34.9%減)と減益転換した。
これに対して今期は、帝人フロンティアと共同で春先からの強烈な紫外線や夏の猛暑、ゲリラ豪雨などのハードウェザーに対応可能な機能傘を素材段階から開発して、雨傘・パラソルの「サニーウィンク」シリーズを展開、雨傘では、高撥水機能と遮光・UVカット・遮熱機能を兼備の「DELTA WV」生地を傘地に使用したオールウェザーアンブレラを提案し、パラソルでは、軽量性と最高レベルの遮光・UVカット・遮熱機能を両立させた「フワクール」生地を傘地に使用したパラソルを提案し商品投入した。このため、今2015年3月期業績は、増収増益転換し純利益を5億5000万円(前期比4.9%増)と予想している。
■ダブル底からPER9倍台、PBR0.6倍の下げ過ぎ訂正に発進
株価は、前期第3四半期の連続減益・低利益進捗率業績が響いて年初来安値194円へ下ぶれたが、4月の前期業績の下方修正でも198円安値にとどまるなど下値抵抗力を発揮、5月に再度、顔合わせした194円安値でダブル・ボトムを形成して200円台固めを続けている。PERは9倍台、PBRは0.6倍となお下げ過ぎを示唆している。高値目標は、チャート的に今年1月の240円、昨年7月高値250円と天井が低いが、今後の天候次第では、2012年2月高値302円奪回の5割高の余地も生まれてくる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ムーンバット<8115>(東2)は、1円高の203円と反発し、5月20日に顔合わせした年初来安値194円に並ぶ安値水準からの底上げを窺っている。
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2014-06-13 10:45