Jフロントは続急伸、百貨店2社は3Q好決算を評価して割安株買いが増勢

  J.フロント リテイリング <3086> は、23円高の799円と続急伸して始まっている。前日26日大引け後に発表した今2月期第3四半期(3Q)業績が、3Qとして過去最高を更新し、純利益が、3ケタの増益と続伸したことを評価して割安株買いが増勢となっており、期初予想を据え置いた2月通期業績についても、上ぶれが観測されていることもフォローの材料となっている。 ■連結子会社化したパルコの業績が通期フル寄与   前日26日大引け後は、同社と同業の高島屋 <8233> も、今2月期第3四半期(3Q)決算を発表、2ケタ増益と順調に推移したことから21円高の1042円と急続伸している。   Jフロントの3Q業績は、前年同期比10%増収、40%経常増益、3.5倍純益増益と伸び、2月通期業績に対する利益進捗率は、経常利益が59%にとどまったものの、純利益は80%と目安の75%を上回った。業態革新を目指す「新百貨店モデル」の確立に向けた取組を推進、6月に13年ぶりに食品フロアを全面リニューアルした松坂屋名古屋店をグランドオープンし、6月末に再開発のためにいったん営業を終了した松坂屋銀座店の「さよならセール」が好調に推移、大丸東京店などを中心に高額商品の販売が伸び、前期に連結子会社したパルコ <8251> の業績が、フル寄与と新規に2店舗を開業したことなどが上乗せとなっており、純利益は、子会社のピーコックストアの株式をイオン <8267> に売却した特別利益184億7900万円などの計上で大幅増益となった。   2月通期業績は10月の上方修正値を据え置き、純利益を290億円(前期比2.3倍)と6期ぶりの過去最高更新を見込んでいる。なお東洋経済会社四季報2014年新春号では、今期純利益を295億円と上ぶれを観測している。 ■25日線を上抜きらPER14倍台の割安修正に弾み   株価は、今期第1四半期の好決算に外国人観光客の増加恩恵思惑が加わって年初来高値907円をつけ693円まで調整、10月の通期業績の上方修正で820円と半値戻し水準をクリアし、700円台下位固めを続けてきた。PERは14倍台と割安であり、25日移動平均線を上抜いたここからは一段の戻りに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
J.フロント リテイリング<3086>(東1)は、23円高の799円と続急伸して始まっている。前日26日大引け後に発表した今2月期第3四半期(3Q)業績が・・・。
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2013-12-27 10:00